<オカトラノオ(丘虎の尾)>

サクラソウ科オカトラノオ属

学名(属名+種小名)Lysimachia clethroides

属名のLysimachiaはマケドニア王Lysimachionの名をたたえたもの。たけり狂った雄牛に襲われ、あわやとい う時にこの植物を振ったら牛が鎮まったという。種小名のclethroidesはリョウブ属に似たの意
オカトラノオ 丘虎の尾
撮影:左は06年6月24日野川公園自然観察園、右は09年6月30日皇居・東御苑にて
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長さ6〜13pで幅広く先は尖り葉柄がある 根・茎 茎は白い短毛がまばらに生えるか無毛
花冠は5裂し花径約1p 果 実 卵球形の刮ハは径2.5mm
高さ 60〜100cm 花 期 6月〜7月
生育地 日当たりのよい丘陵など 分 布 北海道から九州
別 名 虎尾草(とらのおそう) 花言葉 清純な心(白い花がたくさんつく様)
渡 来在来種近似種 ヌマトラノオ、ノジトラノオ

和   名 日当たりのよい丘に生え、一方に偏って白い小さな花をび っしりつけ、傾いた長い花穂を虎のしっぽに例えたものという。同じ属のノジトラノオもよく似た花穂をつけるが、ヌマトラ ノオ、サワトラノオは一方に偏らずに花をつけるので直立する。
雑   記 オカトラノオ属は世界に約200種が知られ、日本には15種が分布している。(世界文化生物大図鑑)というが、クサレダマや コナスビが同属なのは何となく違和感がある。分類学を知らない素人感覚の故だろうが。
面白い花穂で目立つ花だが、さい たま市ではオカトラノオは見た事が無い。行くのが荒川周辺が多いせいだろうが、見るのはヌマトラノオか葉がノジトラノオに似 て茎はほとんど無毛の雑種らしいトラノオばかりだ。雑種を作り易いのだろうか

09年7月17日改訂

オカトラノオの長花柱花 オカトラノオの花
オカトラノオの長花柱花 09年6月30日東御苑にて 花径約1pの花冠は5裂し、雄しべは各裂片と対生する