<ヌマトラノオ(沼虎の尾)>

サクラソウ科オカトラノオ属

学名(属名+種小名)Lysimachia fortunei

属名のLysimachiaはマケドニアの王Lysimachionの名をを称えたもの。種小名は植物採集家フォーチュンの意
ヌマトラノオ 沼虎の尾
撮影:左は07年7月19日西区三条町の田の水路脇にて、右は10年6月30日渡良瀬遊水地にて
※上の写真はクリックすると大きくなります
互生し柄が無く両面ほとんど無毛 根・茎 横に這う地下茎から円柱形の地上茎を出す
直立した総状花序に径約5oの白花をつける 果 実 刮ハは2oくらいの球形
高さ 40〜70センチメートル 花 期 7月〜8月
生育地 湿地に生える多年草 分 布 本州〜九州
別 名
花言葉 思いがけない(サクラソウ科には思えない)
渡 来 在来種 近似種オカトラノオ ノジトラノオサワトラノオ

和   名 花穂を虎の尾に見立てたオカトラノオに比べて、花穂は 細くて直立し一つひとつの花は小さく、沼地などに生えるのが名の由来。
属名は古代ギリシャのマケドニア王に由来し、 伝説によるとLysimachion王はたけり狂った牡牛に襲われ、あわやという時にこの植物を振ったら牛が鎮まったという。
雑   記 ヌマトラノオは07年に三条町の畔に生えているのを見て以来、オカトラノオ属の中では一番小形で花穂が直立するので見分けやす いと感じていた。その後荒川河川敷などでノジトラノオとの雑種のような個体を見ることが多くなり、オカトラノオとの交雑種のイヌ ヌマトラノオが多くなっている事を知った。そして渡良瀬遊水地では新種のノジトラノオとの交雑種のノジヌマトラノオを見たが花穂 が細く弱々しい感じだった。
観察会で出会ったノジトラノオとその交雑種達参照。
埼玉カテゴリーでは準絶滅危惧(NT)になっており、2011年の報告で確認個体件数は3分の1近くになっ ている。開発による危険性と自然遷移や自然乾燥化による危険性があるとされている。
ヌマトラノオ芽生え ヌマトラノオの刮ハ
ヌマトラノオ芽生え 12年3月16日 ヌマトラノオの刮ハは径2oくらい

07年8月10日作成・12年6月2日改訂