<サワトラノオ(沢虎の尾)>

サクラソウ科オカトラノオ属

学名(属名+種小名)Lysimachia leucantha

属名のLysimachiaはマケドニアのLysimachos王が猛り狂った牡牛に襲われあわやという時にこの植物を振ったら牛 が鎮まったという伝説に基づく
種小名は白い花の意
サワトラノオ 沢虎の尾
撮影:左は06年5月24日、右は07年5月22日いずれもさいたま市桜区の休耕田にて
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互生で長さ2〜4p、幅約5o根・茎円柱形だが稜があり角ばる
花冠は白色で5裂。径5o果 実円形の刮ハで径約5o
高さ50p内外花 期初夏(5月)
生育地水辺などの湿地分 布本州、九州に稀に分布。朝鮮にも
別 名水虎の尾花言葉意志の強い(花穂がシャープ)
渡 来
近似種オカトラノオノジトラノオヌマトラノオ

和   名トラノオ(虎の尾)は花穂の形を虎の尾に見立てたもの。この意味ではオカトラノオが一番で、サワト ラノオはあまり似ていない。接頭語の沢は湿地に生える事から。
雑   記萼も花冠も5裂し雄しべ5個はそれぞれ花 冠の裂片と対生し、雌しべは1本
いつも通る農道の脇にヨシがフェンスになっている休耕田があり、そこに白い花が群生し ているのが気になっていた。
06年5月24日に中に入り見ることができた。当初ヌマトラノオではないかと思ったがしっくりこず、 あれこれ調べてようやくサワトラノオと同定できた。環境省レッドリストの 絶滅危惧TB類(EN)に指定されていて、近い将来における絶滅の危険性が高い種。
オカトラノオ属の仲間では一番早い5月頃に 花をつける。

06年6月25日作成 12年6月25日改訂

観察ノート

サワトラノオ サワトラノオ花穂
サワトラノオ 06年5月24日 サワトラノオの花穂
サワトラノオ サワトラノオの株
サワトラノオ 06年5月24日 サワトラノオの株