<ゴマノハグサ(胡麻の葉草)>

ゴマノハグサ科ゴマノハグサ属

学名(属名+種小名)Scrophularia buergeriana

属名のScrophulariaはラテン語のscrofula(るいれき)からで紡錘状に肥大した根に由来するとも、この仲 間の1種が薬として用いられたからともいう。
種小名のbuergerianaは日本植物の採集家ドイツ人ブリュゲルに因む
ゴマノハグサ 胡麻の葉草
撮影:左は2016年7月12日、右は2016年7月7日同じさいたま市桜区の田島ヶ原サクラソウ自生地にて
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葉は対生し縁にはやや尖った鋸歯がある 根・茎 茎は4角で直立し、分枝せず毛は無い
黄緑色の花冠はツボ形で先は浅く5裂し、長さ約6mm 果 実 先が尖った卵形の刮ハは長さ約5oで多数の種子をもつ
高さ 90〜150cm 花 期 6月〜8月
生育地 やや湿った草地に生える多年草 分 布 関東以南の本州と九州
別 名 オシクサ 花言葉 謙虚な(ゴマノハグサ科の他種に比して地味)
渡 来 在来種 近似種ヒナノウスツボ

和   名 胡麻の葉草で葉が胡麻の葉に似ているのが名の由来。
葉を揉むと胡麻の匂いがするからともいうが、よく揉んで嗅いでみたが、 その時はただ青臭いだけだった。
雑   記 ゴマノハグサ科は世界に220属、約3000種(日本の野生植物)とされ、日本には27属約93種がある(世界文化生物大図鑑)とされていた。 とにかく大所帯で雑多な寄合い所帯だった。
分子系統学に基づく新しいAPG分類体系では多くの属がゴマノハグサ科から他の科へ移された。
ゴマノハグサ属は北半球に約300種ほど知られると言うが、日本には5種しか野生しない。でもゴマノハグサはれっきとした環境省 レッドリストの絶滅危惧U類(VU)で、埼玉県の2011年調査では「確実な生育記録は報告されていない」と記されている。

10年7月18日作成・2016年7月14日改訂

観察ノート

ゴマノハグサ若株 ゴマノハグサと蜂
ゴマノハグサの若株 07年3月31日 ゴマノハグサの花とオオフタオビドロバチ 10年7月14日