要注意外来生物 <ハルジオン(春紫苑)>

キク科ムカシヨモギ属

学名(属名+種小名)Erigeron philadelphicus

属名のErigeronはeri(早い)+geron(老人)からで、灰白色の軟毛でおおわれた春早く花の咲く植物という意味
種小名のphiladelphicusはフィラデルフィアの意
ハルジオン 春紫苑
撮影:左は10年5月15日西区の荒川堤防盛土、右は09年4月30日桜区の荒川河川敷にて
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根生葉は花時まで残り茎葉は茎を抱く 根・茎 全体に軟毛があり茎は中空
頭花は径2〜2.5p、総苞は半球形 果 実 扁平な円柱形、冠毛は約2.5o
高さ 30〜80p 花 期 5月〜7月
生育地 道端、空地などに生える多年草 分 布 北海道〜九州
別 名 ハルジョオン、ハルシオン 花言葉 口八丁手八丁(繁殖力旺盛で変異も多い)
渡 来 北アメリカ原産で大正時代(1920年頃)に渡来 近似種ヒメジョオン

和   名 牧野富太郎の命名で文字通り春の紫苑。紫苑は庭などに栽培されることが多く舌状花は淡青紫色筒状花は黄色で径3p、 草丈も1.5〜2mと大形の多年草で、中国名の流用。
ヒメジョオン(姫女苑)との対比でハルジョオンと呼ばれる事があるが、 命名者の意図とは異なりそうだ。ちなみに女苑も中国の野草名。
雑   記 当初は小石川植物園から逸出したと云われるが、現在では我々の身近に普通にあり過ぎ、時に大きく 群生している。引き抜いても残った根の裂片から発 芽し、繁殖する生命力は驚異的でヒメジョオンより厄介な雑草になっているといわれる。
ピンクの花はきれいだが次第に白 が多くなっていて、150〜400個という舌状花はよく見ると細すぎて痛みが早く雑草化に拍車をかけているようだ。

10年6月14日作成

観察ノート

ハルジオン芽生え ハルジオンロゼット
ハルジオン芽生え 10年3月17日 ハルジオンロゼット 09年1月5日
土手に群生するハルジオン 田圃のの縁に群生するハルジオン
荒川土手に群生するハルジオン 10年5月15日 荒川河川敷の田圃の縁に群生するハルジオン 09年4月29日