<キカラスウリ(黄烏瓜)>

ウリ科カラスウリ属

学名(属名+種小名)Trichosanthes kililowii Maxim.var.japonica

属名のTrichosanthesはtrix(糸)+anthos(花)で、花冠の先が細裂して糸状になる事から。
種小名のkililowii はキリロフ氏の意。日本の変種
キカラスウリ 黄烏瓜
撮影:左は09年8月27日、右は09年8月23日いずれもさいたま市桜区にて
※上の写真はクリックすると大きくなります
濃緑色でざらつかず光沢があり厚い 根・茎 塊根から天瓜(花)粉を作った
花冠裂片がレース状に細裂する 果 実 7〜8pの球形で重い
高さ 巻きひげで他物に絡み伸びる 花 期 7月〜8月
生育地 藪や河川敷とあるが少ない 分 布 北海道〜九州
別 名 花言葉 平凡の非凡(あるようで少ない)
渡 来 日本の特産 近似種カラスウリ

和   名 カラスウリが赤く熟すのに対して黄色く熟すのが名の由来。但し形は円形で径7〜8cmと大きく、重さも完熟で約120gあり カラスウリの5倍くらいあった。そして黄色くなるのは12月初め頃で9月終り頃から赤くなるカラスウリより2ヶ月くらい熟すのが 遅い。
雑   記 雌雄異株で「雌株は多年茎葉を出して養分を太い根に蓄えたのち雌花をつけ、多くの果実を成熟させたのち枯死することがある。雄株は 毎年開花し生き残る。」(日本の野生植物)とあった。これは言い方を変えれば 雌花は毎年は咲かず、まして実もつけないと云う事でこれからの観察課題だ。
種子はカラスウリと違い扁平な楕円形で大 きさが少し大きくかきの種に似る。果肉は甘くて美味しい。塊根から天(瓜)花粉を作ったという。
キカラスウリの花と果実(09年7月23日から12月29日)もご覧下さい。

09年9月14日改訂 10年1月2日再改訂

キカラスウリ雄花 キカラスウリ雌花
雄花ののど元には黄色い葯が見えます 雌花は緑色の柱頭が見え、下に丸い子房がつきます
キカラスウリ果実 キカラスウリ種子
果実が黄塾するのは12月初め頃からです 09.12.12 カラスウリとの違いはこののっぺりした種子で、長さ12mm