<ノブドウ(野葡萄)>

ブドウ科ノブドウ属

学名(属名+種小名)Ampelopsis brevipedunculata

属名のAmpelopsisはギリシャ語ampelos(葡萄)+opsis(似る)で、ブドウに似たの意。種小名のbrevipedunculataは短い花柄のある意。
ノブドウ 野葡萄
撮影:左は2015年7月27日荒川河川敷、右は2011年9月8日田島ケ原サクラソウ自生地にて
※上の写真はクリックすると大きくなります
互生しほぼ円形で普通3〜5裂するが様々。裏は緑白色 根・茎 つる性の半木本植物または多年草で、茎は節がありジグザグに曲がる。
花は径約5oで淡緑色の花弁5、雄しべ5の両性花で花弁は花後まもなく散る。 果 実 果実は球形で白から様々な色に変化する
高さ 葉と対生する巻ひげで2又に分かれて他物に巻き付いて伸びる 花 期 7月〜8月
生育地 空地や野原、丘陵などにごく普通 分 布 日本全土
別 名 ザトウエビ 花言葉 見かけ倒し(キレイな実は食べられない)
渡 来在来種 近似種 ヤブガラシ、エビヅル

和   名 栽培される葡萄に対して野に自生する葡萄の意。
ブドウは葡萄の字音からでたもので葡萄は葡桃に由来し、その葡桃は大宛国(現在の ウズベキスタンのタシケント付近)における古代の呼称、Budawに基づく音訳字である。(新牧野日本植物図鑑)
雑   記 さいたま市の荒川河川敷で最も普通に見られるつる植物。同じブドウ科のヤブガラシもポピュラーで、花の形はよく似ているが、ノブドウの花 は花盤も薄緑色でほとんど目立たないのに対し。ヤブガラシの花は花盤が朱色からピンクに変化してよく目立つ。液果は反対にノブドウの実が白、 赤、ブルーと色とりどりで目立つのに対して、3倍体が多いヤブガラシはほとんど実が見られない。
ノブドウの液果はノブドウミフクレフシという虫えいになり易い。直径10〜15oとやや大きくなり、色は変化が多い。形成者はノブドウミタマバエ で内部にT虫室を作り、1幼虫を産み付ける。

2015年8月1日作成

観察ノート

ノブドウの葉と花序 ノブドウの集散花序
ノブドウの葉と集散花序 2011年8月8日荒川河川敷にて ノブドウの花 2015年7月23日田島ケ原サクラソウ自生地にて