<オヤブジラミ(雄藪虱)>

セリ科ヤブジラミ属

学名(属名+種小名)Torilis scabra

種小名のscabraは凹凸のあるとかざらついたの意味で、果実に棘があり全体的にも毛が多い事からか
オヤブジラミ 雄藪虱
撮影:左は09年5月4日桶川市の荒川河川敷、右は09年5月19日田島ヶ原サクラソウ自生地で
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互生し2回羽状に細かく裂ける 根・茎 茎は直立し紫色を帯びる事が多い
5枚の花弁が内側に曲がる事が多い 果 実 長楕円形で約5oで先が曲がった棘がある
高さ 30〜60cm 花 期 4月〜5月。初夏には咲き終わる
生育地 路傍、野原、草藪など 分 布 本州、四国、九州
別 名 ひっつき虫 花言葉 人懐っこい(果実がよくくっつく)
渡 来在来種近似種 ヤブジラミ

和   名 ヤブジラミに似ているが、果実が大きくつき方もまばらで全体的に大まかな感じがするので雄がついた。葉はヤブジラミ より細かく切れるが、花(果)柄に長短があるので花も果実もびっしりには見えない。
雑   記 林縁には春の内から若草色の細かく切れ込んだ葉が見られる。花の頃はヤブジラミより早く全体的に紫色を帯び、花も赤みが かり霞んでいるようにも見える。花はセリ科特有の複散形花序につくが、付く花の数は多くない。ヤブジラミにバトンタッチする ように初夏には姿を消す。

09年5月24日作成

オヤブジラミ
下位子房で花の内からついている果実には毛が一杯です