<ゼニバアオイ(銭葉葵)>

アオイ科ゼニアオイ属

学名(属名+種小名)Malva neglecta

属名のMalvaはラテン古名でギリシャ語malacho(柔らかくする)から出た語。この植物の持つ粘液に緩和剤 の働きがあるため。
種小名のneglectaは見逃し易いの意味で従来見逃されていた種にしばしば使われると云う。
ゼニバアオイ 銭葉葵
撮影:10年5月27日 西区の新しく盛土した荒川堤防にて
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ほぼ円形で浅く5〜7裂、裂片の先は円い 根・茎 茎は叢生し地表を四方に広がる
花径約1.5pのピンクの筋の入った白花 果 実 扁平の分果が輪状に12〜15個並ぶ
高さ 30〜60p 花 期 5月〜9月
生育地 河原や荒地 分 布 関東以西〜沖縄
別 名 花言葉 意外性のある(白い花が清楚)
渡 来 1954年軽井沢で採集。ヨーロッパ原産 近似種ゼニアオイ、フユアオイ

和   名 江戸時代に渡来していたゼニアオイ(銭葵)は花の形を銭に見立てたもの。1954年に軽井沢で採集され、1958年に小石 川植物園で野生化していたものが発表されたゼニバアオイ(銭葉葵)は葉の形を銭に見立てたと云う。
雑   記 アオイ科の植物は栽培されている種が多いので図鑑にはあまり載っていないが、フヨウ属には美しい花をつけるものが多く、 ワタやオクラなどもこの科の植物。雄ずいは多数で合着し、子房は上位。
葉腋より花柄を伸ばしピンクがかった白色の花を 開く。萼は5裂し、裂片は3角形で花弁の半分ほどの長さで、萼の基 部に線形の小苞が3個ある。

10年6月12日作成

観察ノート

ゼニバアオイ ゼニバアオイ雌しべ
花の周囲には花が終り果実に移行中のものが見えます 雄しべは合着して雌しべを包みピンクの柱頭が多裂している