去年オモダカの群生地だった休耕田に今年は稲作が行なわれています
西区三条町の昨年オモダカ(面高)の群生地だった休耕田に今年は稲作が行なわれています。あれだけ繁茂していた面高やコナギ(小菜葱)はどうなるのだろうと興味があり時たまのぞいています。稲は順調に生育しているようですが、アチコチに面高の葉や花が顔を出しています。でも、やはり田圃の周囲が多いようで、真ん中は稲が優勢のようです。
その奥の放棄地みたいな所は昨年見るものも無かった気がしましたが、取りあえず行ってみました。近づくと今他でも多いヒメガマ(姫蒲)が群生しているように見えましたが、上の細い雄花穂と下の雌花穂とが離れていません。コガマ(小蒲)の群生でした。
その奥の放棄地みたいな所は昨年見るものも無かった気がしましたが、取りあえず行ってみました。近づくと今他でも多いヒメガマ(姫蒲)が群生しているように見えましたが、上の細い雄花穂と下の雌花穂とが離れていません。コガマ(小蒲)の群生でした。
左は昨年の休耕田に稲が植えられ、面高も負けじと葉を伸ばしています。右は名の由来の人間の顔のような葉を背景に雌花(雌しべは緑色)が咲いています。面高は朝開いて夕には萎む一日花です 07年7月19日 西区三条町の水田にて | |
左は雄花穂と雌花穂の間に軸が見えています。この間隔が開いているのがヒメガマ(姫蒲)の特徴です。今荒川堤防の内外で多く見られます。右は今回放棄地に群生していたコガマ(小蒲)です。小蒲の若い雌花穂は薄い緑色で上部の雄花穂が花粉を飛ばして細くなるにつれて茶褐色に変化します。写真は若い個体なので包葉も付いています いずれも西区三条町放棄水田にて |
セッカが飛んで来て大きな草のてっぺんで周囲を眺め回していました
去年姫蒲が群生していた放棄水田には前回姫蒲に加え、チゴザサ(稚児笹)が群生していましたが、今回は稚児笹はなくなっていました。肩透かしを食ったような気持になった時、セッカ(雪加)がチャッチャッと鳴きながら飛んで来ました。高く伸びた草のてっ辺にとまり、しばらく周囲を見回していました。長く留まっていたように感じましたが、デジカメの時刻で見ると1分でした。でも60秒も写せたのは本当にラッキーです。
セッカ:スズメより小さく、飛びながらヒッ、ヒッと鳴く。本州以南のススキなどの草丈の高い草地に住んでいるが、北日本のものは秋冬暖地に移動。尾はくさび形で先が白い。上昇しながら澄んだ声でヒッヒッと繰り返し、下降する時にチャッ、チャッと鳴く「新水辺の鳥」 |
水路のほとりにヌマトラノオ(沼虎の尾)が咲いていました
戻ろうとして水路のほとりを見ると沼虎の尾がたくさんあり、花をつけていました。どの角度から撮ったらいいかを考えていると、たまたまホソヒラタアブが飛んで来ました。
去年ホソバヒメミソハギ(細葉姫禊萩)やキクモ(菊藻)が群生して秋の日を夢中で過ごした休耕田も今年は稲作が行なわれています。ここは隣の田圃と何ら変わることなく稲は順調に育っているようです。
去年ホソバヒメミソハギ(細葉姫禊萩)やキクモ(菊藻)が群生して秋の日を夢中で過ごした休耕田も今年は稲作が行なわれています。ここは隣の田圃と何ら変わることなく稲は順調に育っているようです。
岡虎の尾より小形で、花穂が直立し、湿地や水辺に群生する事が多いサクラソウ科の花です。飛んで来たのはマメヒラタアブでしょうか?花の径は約5oです。 |
早稲のアキタコマチが花をつけ始めていました
堤防に上がり少し羽根倉橋側に戻って塚本辺りの堤防内の水田地帯に行ってみました。ここではもう稲に花が咲いている所がありました。堤防内は一般に田植えも早いように思えますが、近くを見回すと葉の色の濃い稲田は花が咲き始めていました。早稲のアキタコマチなのでしょうか。
水田からヒクイナらしき鳥が飛び出してきました
去年コナギ(小菜葱)の群生地だったところに行ってみると今年は畦に沿って3列くらい稲が植えられまったくの休耕田ではなくなっていました。見るべきものも無く、雨で弱くなっている畦を壊してはと、戻ろうとした時左手の畦道に稲の中から赤っぽいムクドリ大の鳥が飛び出してきました。正確にはわかりませんがヒクイナ(緋水鶏)ではないかと思います。稲田から何かが飛び出してきたと思ったら身震いをして、毛繕いを始めました。ズームをいっぱいにしてシャッターを押しましたがこれで精一杯です。 07年7月19日 桜区塚本の堤防内田圃にて |
最後はヤマカガシとご対面でした
前回チゴザサ(稚児笹)、ヘラオモダカ(箆面高)が群生していた所はきれいに刈られていました。やはり夜這いツルの別名どおり始末に悪い水田雑草なのでしょう。 近くのヨシの群生した根本にヤマカガシがとぐろを巻いていました。少しも動かないので死んでいるかとも思いましたが、しばらくして戻ってみると影も形もありませんでした。ヤマカガシは人間の方から手を出さなければ人を襲うような事はないので、素手で掴もうとしたり、棒でたたいたりしなければ安全のようです。小鳥がお誂え向きに現れたり、蛇にも出会えた7月19日の荒川堤内外の休耕田・放棄地探訪でした。
平成19年7月22日作成