細かい雨が断続的に降り続き、ナカナカ止みそうにありませんでした
朝4時半過ぎに目が覚めて外をのぞくと屋根や道路は濡れてはいるが降ってはいないようだった。
しかしながら出かける時には降り出し始め傘をさしての出発となった。途中止んでは又降り出すの繰り返しでナカナカ止
みそうになかったが土屋水田に着いた頃にようやく曇り空が定着した。
雨模様の早朝6時なのに、日曜日とあって羽根倉橋から下った荒川自転車道迂回路脇の少年野球駐車場は もう多くの車が来ていました。
畔に生えていたランタナによく似た花はカバープランツのヒメイワダレソウでした
前回、農道脇に生えていたランタナに似た園芸種らしきが気になっていたが、なんとヌマトラノオもどきの畔の他の辺
沿い一面にきれいに生えていた。畔の一辺全部に咲いているというのはいかにも人為的だった。
ネットで問い合わせるとヒメイワダレソウ(姫岩垂
草)別名リッピアというクマツヅラ科の多年草と分かった。東南アジアや南米原産で昭和初期に導入されたようだが、踏
みつけにも強く雑草抑制にも人気で現在はカバープランツとして売買されているようだ。
生命力が強くノリ面の緑化などに使われ、田の畔に生育させているともあった。花は5月ごろから夏の間も咲き続ける
ようで、見栄えもいいが、種子では増ない代わりに一旦定着すると繁殖力旺盛で、一面に繁茂するようだ。将来在来種を脅か
す強害草になるかもしれない心配もありそうだ。
花の形がよく似たランタナは色も豊富でよく植栽されているが、繁殖力の強さから一部では害草になっ
ているようだが・・・
土屋水田では7時から一斉の除草作業が始まっていました
土屋の水田地帯では朝7時から馬宮地区全農家参加の除草と水路掃除の日で、軽トラックが4〜5ヶ所に分散集合して作
業を開始していた。聞くと年に4回一斉作業日があるようだ。
全農家参加の一斉除草作業には除草剤を使用しないで稲作をしようとの共通の目的があるのだろう。テキパキと
作業をしている姿はすがすがしい朝の景色にマッチしていた。
でも、イヌゴマやヌマトラノオやホソバオグルマなど畔を彩る季節の花が無くなってしまっては淋しいなどと思
ったが、除草剤を使わないと云う事はそうゆう配慮ができる事なのだと思いなおした。
8時前のヤブガラシは4枚の花弁と雄しべをつけている花が多く見られました
西遊馬に近い土屋堤防の上で今年初めて多くの
ヤブガラシの花序を見つけた。朝が早いだけに花弁と雄しべが健
在の橙赤色の花盤が多かったが、早くもマメコガネやアリが来ていた。午前中で花弁などが散り落ちると花盤は次第に
ピンク色になるが蜜は分泌し続けるので相変わらず昆虫の訪花は多く、この生命力は蔓植物の中でも最右翼に位置して
いる。
マメコガネは日本の在来種だが、アヤメの球根にまぎれて移入されたアメリカではその繁殖力の
強さからジャパニーズ・ビートルと恐れられていると云う。
新しく盛土された荒川堤防で出会った印象的な花達
新しく盛土した堤防には苞が丸くて大きいアメリカオニアザミが花を咲かせていた。こんなに大きな苞をつけたアザミ
は初めて見たが、1960年代に北海道で初めて発見されたヨーロッパ原産の2年草で、葉に縁だけでなく上面にも1mmほど
の刺が密生するのが特徴という。要注意外来植物
非常に目についたのは黒紫色の筒状花を鮮やかな黄色の舌状花が囲む大きな花のハルシャギクだ。オオキンケイギクに
代わって盛土堤防のアチコチに見られた。別名ジャノメギク、明治の初めに渡来した北アメリカ西部原産の一年草だ。
アメリカオニアザミ | ハルシャギク |
ビロードモウズイカ(ゴマノハグサ科) | ユウゲショウ(アカバナ科)の白花 |
ビロードモーズイカは未だ小さいが全身に名の通りの微毛を密生させ黄色い花を咲かせていた。以前には荒川堤防で大
きな株を見る事があったが、独特の姿形は何かとても懐かしかった。明治初年に輸入されたヨーロッパ原産の越年草。
そしてこのところは何故かほとんど見なかったユウゲショウの白花が3輪咲いていた。
サクラソウ自生地ではオトギリソウが咲き始めました
サクラソウ自生地ではユウガギクがチラホラ咲き始め、
トモエソウは一日花らしく多くの花と萎れた花や果実を
つけていた。ノジトラノオもどきがアチコチで見られ最盛期のようだった。
今年増えた筆頭のオトギリソウが一茎だけ花を咲かせ始めていた。花にも苞にも葉にも黒い腺点が多数見られる。
兄が弟を切った時に飛び散ったと言われる名の由来の血痕だ。ふえてきたヤマノイモも葉腋に小さな雄花序をつけ始め
ていた。
ノジトラノオらしきとノカンゾウ | 黒点はもっとUPにしないと無理 | トモエソウ |
平成22年7月10日作成