タコノアシの蓋果のふたが開き、小さな種子をこぼし始めました。
タコノアシの蓋果 | オオニシキソウの刮ハ |
タコノアシはびっしりとついている果実と
軸が紅葉し、種子も一部では飛ばし終わっていた。果実は刮ハで熟すと上半分が帽子のように取れる。上の写真でもすでに蓋が開いてい
るが、中には細かい種子がいっぱいに詰まっている。トウダイグサ科のオオニシキソウもよく見ると小さな花や実をつけて可愛らしい。
白い花びらのように見えるのは腺体の付属体。
農道わきの水路に沿ってアカザ科やアキノノゲシ、キクイモが群生していました
胞果は宿存性の萼に包まれる | 葉は互生し茎に緑色の筋がある |
昭和田んぼの真ん中の自転車道にもなっている農道の用水路脇にアカザ科の植物が紅葉していた。赤い実がいっぱ
いつけていたが、アカザかと思って調べてみたが、初夏のまだ茎が伸びる前の小さなうちははっきりわかるがこのように大きくなって紅
葉するとシロザかコアカザかもはっきりしない。
アカザ科にはホウレンソウも含まれるようだがアカザもシロザも若葉のうちは食べられる。果実は胞果で果皮が1個
の種子をゆるく包むという。
アキノノゲシは白い冠毛と花が半々くらいでそろそろ終わりに近い。セイタカアワダチソウは黄色い花をいっぱいに
付けた大型のものが見られた。
アカザ科の種類とその特徴
種 名 | おもな特徴 |
---|---|
シロザ | 高さ60〜120p、葉はやや厚く3角状卵形〜長卵形、種子は嘴状に突出。若いころの葉 は三角形に近いがのちに細くなってまるで違う。 |
アカザ | 高さ1.5mになる、葉は薄く大きく、縁の切れ込みはとがり、種子は嘴状に突出しない。 |
コアカザ | 高さ20〜60p、葉は長卵形で、細く、縁に不規則な切れ込みがあり頭大に3裂、種子 に光沢がない。 |
錦乃原桜草園ではギンモクセイが白い花の盛りで上品な芳香が漂っていました
錦乃原桜草園ではギンモクセイが花盛りだった。
高さは3〜6mのモクセイ科の常緑小高木だが天然記念物馬宮村櫻草自生地の石碑より大きく育っていた。よく見る
キンモクセイはギンモクセイの変種で雌雄異株、日本にはどちらも雄株しか渡来していないという。葉はキンモクセイと違って荒い小さ
な鋸歯があり、香りはギンモクセイほど強烈ではなく清々しい感じだった。
円内は花の拡大写真。実際の花の大きさはキンモクセイより少し小さめの花径4oで、深く4裂し雄花には雄しべ2個
と先が尖った不完全雌しべ1個がある。果実は約1pの楕円形で黒紫色に熟すというが日本では見られない。増やすのはさし木。中国名は
桂花。
アメリカイヌホオズキの花は薄紫を帯びることが多くイヌホオズキは白色です
塚本横堤にはアメリカイヌホオズキが道場付近の堤防にはイヌホオズキが花を咲かせていた。
両者ともナス科ナス属。ナス科ナス属にはナスやジャガイモ、その他のナス科にはトマト、トウガラシ、タバコ、
クコなどの日常生活にかかわりのある野菜が含まれる。世界に約90属2000種が熱帯から温帯に分布するという。
ナス属は液果をつけ、5個の雄しべは花糸が太く葯は花柱を囲み先端に穴が開いて花粉を出す。
アメリカイヌホオズキの花と液果 | イヌホオズキの白い花と若い液果 |
イヌホオズキは花径約8oでアメリカイヌホオズキの5oより花や果実も大きいが視覚で区別するのは難しい。前者
は白色の花をつけ、後者は薄紫色の花をつけやすく果実が花軸の先にまとまって付き液果は艶があるのが分かりやすい見分け方だ。
アメリカイヌホオズキは1951年尼崎市で初めて渡来が確認された。
島根の休耕田ではチョウジタデやヤナギタデなどが紅葉していました
島根の休耕田ではチョウジタデなどが紅葉し逆光に紅く輝いていた。塚本の横堤ではコセンダングサが群生し反対
側の法面では野菊が咲いていたが、例年よりずいぶん少ない感じだった。
ゴキヅルが特徴的な果を珍しい鈴なり状につけ、ダキバアレチハナガサにはアカトンボが5匹も固まって付いてい
たも面白かった。
野菊 | ゴキヅル | アキノノゲシ |
チョウジタデの紅葉 | 5匹のトンボ | コセンダングサ |
平成24年11月25日作成