ハナムグラが咲き乱れオオヨシキリが囀り合戦をしていました

ハナムグラ
5月の27レポートの取材は孫の来訪など諸般の事情により25〜26日の両日に実施した。
河川敷の原野ではハナムグラが真っ盛りで、小さな純白な花が いっぱいに咲いていた。群がって咲いている純白は譬えようもない程美しく、漂う香りもすがすがしい。でも残念ながら自然界の花はヨシなどと共生して いてその豪華さ素晴らしさは写真では表現できなかった。
倒木の枝に止まったオオヨシキリが大声で囀っていた。囀り合戦をしているようで少し間を置くと反対方向から囀りが聞こえる。 いいチャンスとばかり動画を撮った。かなり期待したが耳で聞いていたより遥かに声が小さいのは何故なのだろう。
近くの朽木にスズメバチが飛んできた。巣でもあるのかとおっかなびっくり様子をうかがったが、どうやら巣作りの材料の木の繊維を 集めに来ていたようだ。
調べてみると腹部の波を打った黄色い模様が特徴的なモンスズメバチのようだった。好物の獲物は蝉という。
オオヨシキリ モンスズメバチ
大きく口を開けて精一杯囀るオオヨシキリ 黄色い模様が波打つのが特徴のモンスズメバチ

サクラソウ自生地の奥の方の桜草公園ではキジが早朝散歩をしていました

6月の「ついたち観察会」の予備の下見も兼ねて、まずサクラソウ自生地に向かった。
昭和水門の脇の堤防はきれいに除草されて、豪華に花穂をたわませていたクララも黄色い花をたくさん咲かせていたコウゾリナも きれいになくなっていた。
去年までは大切な植物は囲って刈られないようにしていた田口さんを懐かしく思い出した。
サクラソウ キジ
葉を大きく生長させ子房も膨らませているサクラソウ 朝の散歩中のキジからすれば早くから迷惑そう
自生地ではイヌヌマトラノオが花穂をつけ始め、ナワシロイチゴが花をつけていた。トダスゲは果胞が膨らんで色は茶色がかって いた。
第二自生地ではサクラソウが葉を大きく生長させ子房を膨らませていた。サクラソウの種子は非常に小さくて種子から育つのは少 ないようだが、とにかくいい種子ができて欲しい。

ミゾコウジュが咲き、ツルマンネングサが黄色の絨毯を敷いていました

昭和水田の水路際では今年は自生地ではまだ見ないミゾコウジュ が花を咲かせて、タコノアシが数か所で茎を伸ばしていた。そしてゴルフ場沿いにはネズミムギが繁茂して黄色や赤い葯を盛大に風に揺らせていた。私に とってはニックキ花粉症の原因だ。
マンネングサが江川の橋の袂で群生していた。調べてみるとツルマンネングサで外来種だった。
ミゾコウジュ ツルマンネングサ
今年は群生は見られない準絶滅危惧のミゾコウジュ 見るからに生命力の強そうなツルマンネングサ
ツルマンネングサはベンケイソウ科キリンソウ属の多年草。朝鮮、中国原産で1941年以前に渡来した帰化植物。花茎は斜上し紅色を帯びる。 葉は3枚づつ輪生し多肉質。茎頂の集散花序に5弁の花を15〜30個付ける。5数性で花弁は平開し雄しべ10個雌しべ5個(円内参照)だが、種子はできない。

新しく盛土された荒川堤防にはアカバナユウゲショウが繁茂していました

ユウゲショウに蜂
間もなく出水期にあたるために工事が中止になっていた荒川堤防にはアカバナユウゲショウの花が目立っていた。
新しく盛土した所に生えるのはどうしても適応能力の高い外来種が多い。
花に吸蜜に来ていたのも養蜂のために移入されたセイヨウミツバチ、顔や手足にには白い花粉がいっぱいについていた。
セイヨウミツバチは体全体が黄色っぽく二ホンミツバチよりは一般的に大きいようだ。
平成26年6月17日作成