田島ケ原サクラソウ自生地を守る会の活動初日は好天に恵まれました
2015年の田島ケ原サクラソウ自生地を守る会の現地活動の初日は好天に恵まれました。
活動拠点のテントは例年通り、さいたま東村山線の歩道から降りてきた所に設置された。
いつものようにノウルシの生長は早く、緑色はほとんどがノウルシだ。まだ少ないサクラソウは朝夕の冷え込みで霜害を受けて
萎れた花びらが目立つ。
アマナは最盛期は過ぎたがまだ花は見られる。ジロボウエンゴサクが見られ、ヒキノカサガ小さな黄色い花をつけ始め、一部
ではミツバツチグリも咲き始めた。
A区の外側の第2駐車場には今年も白花ホトケノザも多く見られた。
成虫で越冬するキタテハが見られ、セイヨウミツバチが吸蜜に夢中でした
年末から堤防の南斜面では花が見られたシロバナタンポポが多くの花を付けていた。まさにシーズン到来でカメラを向けている
キタテハが飛んできた。
成虫で越冬するというキタテハはなんとなく動きが緩慢で、翅も傷ついていて、厳しい寒さを乗り越えてきた疲れのようなもの
が感じられた。
訪花昆虫が少ない田島ケ原サクラソウ自生地だが、今日はアマナの花に潜り込んで一生懸命吸蜜している
セイヨウミツバチも見られて嬉しかった。
A区の外側を歩いていると少し先の地面にキタテハが見えた。
その時には気付かなかったが、写真で見るとカナムグラの幼い葉に止まっている。そしてよく見ると体を
丸めて尻尾を先に突き出しているようだ。どうやらカナムグラに産卵していたらしい。
そうと分かっていたら卵を確認したのに、これが本当の後の祭りだ。
キタテハはタテハチョウ科の中型のチョウ。翅の縁には大小の突起があり、褐色の縁取りと黒い斑点がある。
夏に発生する成虫は黄色みが強く、秋に発生するのはオレンジ色が強い。翅の裏は枯葉に紛れる保護色になる。幼虫はカナムグラ
を食草とし、葉を糸でとじ合わせて巣をつくる。
今年初めて道場の荒川土手にトウダイグサの群生が見られました
手前の方にはヒメオドリコソウの群生も見られます
いつもの原野から農道を戻ると正面の荒川土手のノリ面が若草色に覆われていた。そばに行くと
トウダイグサの群生だった。
サクラソウ自生地でも、さいたま市の荒川河川敷でも同じトウダイグサ科の
ノウルシは普通に見るが、トウダイグサの方がまれ
だ。今までこの付近では見られなかったのに、どうして群生したのか不思議だった。
左の大きな円はトウダイグサ(燈台草)の花序。5枚の輪生した大きな葉から5本が分枝して集散花序に花ををつける。小さな円
はノウルシの花序。トウダイグサの子房は表面が滑らかで鈴振り花の別称があるのに対し、ノウルシの子房にはイボイボがある。両者とも受粉する
と大きく伸び出る。
例年のことながら錦乃原桜草園のサクラソウは早くから花を付けています
錦乃原桜草園の方が早くから花を咲かせるのは不思議だが、今年も色の濃い
サクラソウが花を付けていた。左のサクラソウの根元にはオオイヌノフグリが花を開いている。他の草がまだ小さいこの時期ならではの風景だ。
花言葉は青春の苦しみのサクラソウ | 早春より咲くノジスミレ | 西遊馬横堤を彩るセイヨウアブラナ |
平成27年8月5日作成