塚本地区の荒川自転車道迂回路でメハジキが大ブレークしていました
27日は午後に入ってからようやく雨が止んで、優生君のお七夜を皆でお祝いした。翌28日は朝から晴れ間が広がったが、月命日
を思い出したのは夜になってからだった。29日は今シーズン初めて5時過ぎに起き出して勇躍荒川河川敷に向かった。
羽倉橋から荒川自転車道迂回路を河川敷に下り、竹林を抜けたところから、右手にはヨシなどが繁茂した荒地が伸びる。
今年は野焼きが殆どできなかったヨシの縁を田んぼ近くまで行くと機械で切り開いた通路があった。奥まで入ってみるとカバーをかけたかなり長い物
が台に乗っていた。望遠鏡にしては細長すぎるがおそらくその類のもののようだった。
夜の天体観察用でしょうか? | メハジキの花冠は10〜13ミリ、下唇は3裂する |
去年まで昭和田んぼ寄りの荒地に群生していたメハジキが竹林を抜けた辺りまで生育場所を広げていた。約900メートルくらいの
迂回路際にほとんど途切れることなく群生していた。メハジキは2年草で移動しやすいと聞いた事はあるが、こんなに大ブレークするとはまさに驚き
だった。
メハジキは別名ヤクモソウ(益母草)。シソ科の2年草で、茎は4角形で直立し、高さ50〜100cm。疎らに枝分かれして葉と共に白色
の細かい毛を密生する。花時全草を乾燥させたものを漢方で益母草とよび、産前産後に用いる。
ハンゲショウの白い葉、カラスビシャクの仏炎苞、ヘクソカズラの花が見られました
道場5丁目の長年耕作はしていないが、定期的な草刈りは欠かさない土地の垣根代わりのヨシの中に
ハンゲショウが見事に白くなっていた。今年は特に数が多くなったようでよく目立つ。
ハンゲショウ | カラスビシャク | ヘクソカズラ |
毎年ここでしか見られないカラスビシャクが生えている
はずと目を凝らしてみた。仏炎苞を探すのは大変だが特徴のある大きな3小葉を見つければかなず近くにカラスビシャクはある。
予想通りあったが、仏炎苞のの上に伸びる付属体もハッキリ写そうと思うとかなり難しい。離れて伸びている葉も入れようとす
ると尚難題だ。
カラスビシャク(烏柄杓)はサトイモ科の多年草。別名の半夏は球茎を吐き止めなどの薬用にする漢方の呼び名。7月2日頃の半夏生
はこのカラスビシャクが生える頃、半夏生ずの意味からという。半夏生は夏至から数えて11日目を目安にしているようだが、近年は2012年だけが7月
1日だった。
右の写真はヘクソカズラの合成托葉。葉が対生し、左右の托葉が合着した3角形の鱗片があって、葉をもんで匂いがあれば花が無
くてもヘクソカズラと同定できる。
ヘクソカズラは灰白色の花を集散花序にまばらにつけるが、集散花序とは有限花序の一種で、主軸の先端に花が付きその下から
横枝が出てその先にも花がつく花の付き方をいう。
今年もマサキが花の真っ盛り、ホソバオグルマやアカネも期待できそうです
去年初めて花付の良さにビックリしたニシキギ科のマサキが今年も盛大に花を咲かせていた
荒川河川敷のノカンゾウはほとんどが赤みの強い花だが、原野の一角の群生はキスゲのような薄黄色の花を付けている。
道場4丁目の公園予定地ではホソバオグルマが多くの蕾を付け、迂回路のネットではアカネが多くの蔓や葉を伸ばしていた。
吸水するアゲハ | ホソバオグルマの蕾 |
平成27年7月4日作成