サワトラノオの刮ハが割れ、チゴザサは葯を揺らしていました
サワトラノオの球形の刮ハは直径2.5oほどと小さく、先端に4oほどの花柱を残しているのが多く見られた。萼は5裂
するというが、見た限りでは3裂が多いようだった。
刮ハの中の独立中央胎座には種子が付いているのでしょうか
左は同じ耕作放棄地に群生していたチゴザサ。
長さ2oほどの楕円状球形の小穂には白い葯を吊り下げているのが見られる。花粉を飛ばし終えると赤紫の2つの房状の
雌しべが伸び出して受粉態勢に入るのはチゴザサの妙だ。
半夏生の前の6月下旬に荒川河川敷を彩る花々
今年は7月1日が夏至から11日目の半夏生。いつも6月下旬から葉を白くするハンゲショウ。別名カタシログサと漢字表記の
半化粧は葉が半分白くなることから。
荒川グランドとの境に繁茂していたメハジキが塚本地区の自転車道迂回路の両側に陣地を広げてその繁殖力は恐ろしい
ほどだ。
ドクダミ科のハンゲショウ。葉裏に葉脈が浮き出る | メハジキの茎葉とヤブジラミの花と果実 |
昭和田んぼの真ん中の農道のこれまた真ん中あたりの水路脇に群生するイヌヌマトラノオがいつもヌマトラノオの花穂の
形が多いのに今年はノジトラノオの花穂に似た個体が多く何となく得した気分だった。
道場の河川敷の原野に自生するノカンゾウ、ハンノキの下に咲く個体は色がクリーム色のキスゲに似ていたが、今年は
何の手入れもしなかったら、オオブタクサやヨシなどに占拠され2〜3輪しか咲いていなかった。代わりに太陽を受けやすい入り口付近が増えて
いた。
雑種はその年によっても強さの現れ方が違うのだろうか | 手前の見やすい所に多く花開いていたが奥は殆どなかった |
堤防内に移住した河川敷の屋敷跡にヤナギハナガサが花開いていました
河川敷の農家が堤防内に移住した後の小高くなった住居跡にヤナギハナガサが咲いていた。
ヤナギハナガサは南アメリカ原産で渡来時期は不明。全国的に帰化している。園芸植物としても栽培される。
そろそろ帰ろうとしていた夕方の5時頃道場の堤防下の農道にキジが出てきた。
カメラを向けて近づくと畦を小走りに逃げ出した。目で追っていくと途中からメスが草むらに消えた。オスはそのまま畦
を急ぐでもなく歩いて行った。先の方を見るともう一匹いた。そしてその先にはまたメスがいるようだった。
結局3匹が一緒になって、しばらくすると申し合わせたように草むらに消えて行った。オスは成鳥だったし、家族なのだろ
うか。チョット不思議なグループだった。
平成28年7月3日作成