堤外の塚本地区の水田地帯の大部分が休耕田になっていました

塚本地区の風景
自転車道迂回路に近い耕作放棄地から堤防方面を望む。すべて休耕田だ
荒地に繁茂するガマ
塚本地区の耕作放棄地に久し振りで寄ってみた。このところ通路などが結構手入れされていたのに荒れ放題の雰囲気に チョット違和感を感じた。ゴキヅルも無くなってしまったようで撮りたい植物も少なくなってしまった。
前の田んぼを眺めるとオモダカの花が目立った。かなり 多いのでよく見ると裸地になっている。水田では無くなっている。
一面を覆っているのはオギだろうか。見渡す限りの休耕田だ。以前からの耕作放棄地はガマの繁殖地になって一段と高く 見える。
ガマは殆どがヒメガマで中にコガマもあるようだ。この日は多くの所でガマの群生が見られた。雄花穂はすでに花粉を 飛ばし終わり細くなっていた。
ガマの群生地の周囲の去年まで水田だった所が全て休耕田に変わっていた。
圃場整備を行わず昔の儘の自然や生き物の宝庫の大半が耕作放棄地になってしまっていた。

 さいたま築堤工事は急ビッチで進められていて、外来種の天国も製造中です

取り敢えず盛土が終わった工事個所ではセイバンモロコシ、アレチハナガサの大形植物や、刺の鋭いワルナスビそしてホソ バウンランなどの外来種の天国になっている。
セイバンモロコシ
セイバンモロコシの花
上はセイバンモロコシの花序。横に広がった枝の先に小穂をつける。小穂は有柄の雄性の小穂と無柄で大き目の両性の 小穂が対になって付き、両性にはノギが付く。写真では雄小穂が黄色い葯の雄しべを吊り下げ、両性の方は赤いブラシのような雌しべを出し ている。
地中海原産とされ、現在は世界の暖地に帰化しているという。日本では1943年に千葉県で採集されその後急速に生育地を拡大し ている。
アレチハナガサ ワルナスビ
アレチハナガサは南アメリカ原産の多年草。1957年に発見 北アメリカ原産の多年草、明治の末千葉県三里塚で発見

 夏に赤い若葉を伸ばすアカメヤナギと赤い実を実らせるガマズミ

鴨川旧河道の堤防外の水源地辺りにハンノキとアカメヤナギが樹林を形成し、両樹とも落葉樹なので今の時期は葉をいっ ぱいに茂らせている。そしてアカメヤナギは名の如く赤い若葉を多く付けている。
ガマズミは楕円形の5ミリくらいの実を、もう赤く実らせている。
ガマズミ
アカメヤナギ
上はアカメヤナギ。平野部を流れる大きな川沿いに普通に見られる落葉高木。高さより枝張りの方が大きく、平たい円形 の樹形が特徴。フリソデヤナギの別名もアカメヤナギという。
ガマズミはスイカズラ科(APG分類ではレンプクソウ科)ガマズミ属の落葉低木。 葉は対生し、細かい鋸歯がある卵型から広卵形で10センチ程度。表面には羽状の葉脈がわずかに浮き上がる。花期は5-6月。白い小さい花の花序を作 る。果実は図鑑等では晩夏から秋にかけて赤い実をつけるとある。
7月27日は曇り空だったものの風はほとんど無風状態で、強い日差しも無く、絶好の写真日和だった。しかしながら午前中 はさしたる被写体に巡り合えず、いつも少しの風でも大きく揺れて撮り難いアレチハナガサを今日こそはと期待したが、意地悪く午後からは風 が出てしまった。
稲が花を咲かせ、ヒルガオの花が鮮やかなピンクの花を咲かせてホソバウンランも見られた。
帰り際の17時半頃には河川敷のゴルフ場の芝すれすれにツバメが乱舞し、中には芝生に下りているものもいた。地上で虫 を捕まえていたのか休んでいたのかは定かでは無かった。
平成28年8月6日作成