<オモダカ(面高)>

オモダカ科オモダカ属

学名(属名+種小名)Sagittaria trifolia

属名のSagittariaはラテン語のSagitta(矢)に由来し葉の形を表し、種小名は3葉の意
オモダカ 面高
撮影:07年7月19日 西区三条町の稲田にて
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根茎から長い柄を出し鏃形の葉を付ける 根・茎 花茎の上部に雄花、下部に雌花がつく
白色3弁花。雄花は中心が黄色、雌花は緑色 果 実 扁平で長さ4o、多数が球形の固まりになる
高さ 20〜80p 花 期 7月〜10月
生育地 水田や池沼に多い多年草 分 布 北海道〜沖縄
別 名 ハナグワイ(花慈姑)、ヤシコ(野茨菰=漢名) 花言葉 高潔(白い花)
渡 来 枕草子にも登場する在来種 近似種アギナシ、ウリカワヘラオモダカ

和   名 面高は読んで字の如しで、人面状の葉身が長い葉柄の先にあることから。別名の花慈姑はクワイ(慈姑)のように球茎が大きくならず食用にはならない事から。
尚、「従来沢瀉をオモダカというのは誤りで、沢瀉は匙オモダカの漢名」(牧野新日本植物図鑑)というが、古来武家の家紋や歌舞伎の名門の屋号としても知られています。
雑   記 オモダカは一番ポピュラーな水田雑草。泥田の中に独特な大きな葉の陰に清楚な白い花を咲かせます。それも雌雄同株で、雄花の中心には黄色い多数の雄しべが付き、その下に雌花は緑色の雌しべを球形につけます。
よく似た細い葉のアギナシは葉柄の基部の内側に多数の小さな球芽があり、葉の先がすこし円く面高と区別されます。
プラザウェスト周辺の水田(面高)05年7月No1もご覧下さい。

07年7月23日作成