油面川を見直してもどうしても大洪水を引き起こした川のようには見えません
春早くにこの油面川の金網のある堤防と田んぼとの間にコスミレが
咲くのでなじみがあるだけでとても洪水を引き起こす川などとの認識は無かった。
排水機場のポンプが故障して鴨川に排水できなかったのが洪水の原因というがここら一帯の田んぼが水没するのは想像でき
てもかなり上の方の青果市場が膝上まで浸水被害にあったというのはナカナカ理解できなかったが現実は厳しかった。
フェンスの上あたりに見える灰褐色の建物が鴨川への排水機場。如何にも古そうだがここが故障していたようだ
羽根倉橋から秋ヶ瀬橋までの荒川左岸高水敷は下流の洪水を防ぐための調整池です
羽根倉橋から秋ヶ瀬橋までの荒川左岸堤防の2ヶ所に「サイレンがなったら調節地の外へ」のタイトルの看板が設置されている。
看板には「調節池のはたらき」と題して「川の水が増えたときに一度にたくさんの水が下流に流れて被害が生じないように、一時
的に水を貯めておく施設です」との説明文がある。
そして荒川第一調整池の全域のイラスト地図が描かれている。真ん中あたりの真っ直ぐ上に伸びているのはさいたま東村山線の道路で
すぐそばの斜め上に伸びているのは武蔵野線の線路だ。
この間にさくら草公園の表示があるが、となるとサクラソウ自生地は調節地のちょうど真ん中に位置する事になる。
今までサクラソウ自生地の乾燥化ばかりを気にしていたが、台風19号を経験した事で冠水被害も考えなければいけなくなった。今回の
冠水によるサクラソウへの影響は細かに検証しておかねば大変な事になりそうだ。地球規模の気候変動がもろに影響を及ぼしてくる。
上図の右端が羽根倉橋で左の大きな水面は彩湖。そして真中のまっすぐ上に伸びているのはさいたま東村山線の道路。
久し振りにチョウゲンボウに出会いました
治水橋近くで水位計はどのあたりに設置してあるのだろうかなどと考えながら自転車を走らせていると何処からか猛禽類が飛んで来た。
台風19号の漂着物が集まっていた所をようやく片付け始めた所に飛んで来た。小型でこの辺りに居るとするとチョウゲンボウと思った。
チョウゲンボウ(長元坊)ハヤブサ科のハト大の猛禽類。尾が長めでヒラヒラと飛び頻繁にホバリングする。羽毛は赤褐色で黒斑があ
る。オスの頭と尾は青灰色。メスは褐色で翼の先が尖っている。
頭が灰色ではなく頭から背尾にかけて褐色なのでメスのようだ。
左はマサキの刮ハ。洪水の濁流にのまれたにもかかわらず所々に実を付けて赤い種皮に覆われた種子を見せていた。
錦乃原桜草園はきれいに除草されていましたが洪水の爪痕も顕著でした
錦乃原桜草園は除草されて一面見通しが良くなった。
いつもは自転車道側と南側からしか見て。東側の正規の入口はほとんど行かないが、すぐ脇の馬宮1の横堤の影響はどうだったのか見に
行ってみた。
何と入口両脇の木が根こそぎ倒れていた。やはり途中までの横堤の影響でかなり複雑な流れが渦巻いたのだろう。ビックリした。
根こそぎ倒れていた両方の木とも針葉樹だったが、マツ類の根は浅いのだろうか。
令和2年1月3日作成