<アゼトウガラシ(畦唐辛子)>

ゴマノハグサ科(APG分類ではアゼトウガラシ科またはアゼナ科)アゼトウガラシ属

学名(属名+種小名)Lindernia angustifolia

属名は18世紀のドイツの医学者で植物学者のフランツ・バルタザール・フォンにちなむ。
種小名のangustifoliaは 細葉のとか幅の狭い葉の意
アゼトウガラシ 畦唐辛子
撮影:いずれも06年10月11日 西区植水の休耕田にて
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葉は対生し、長さ10mm〜30mm、幅約1o 根・茎 四角柱状で無毛。地際で枝分かれする
花冠は長さ約7o、下唇の黄色い斑が特徴 果 実 刮ハは線状披針形で長さ約10o
高さ 高さ10〜20p 花 期 8月〜10月
生育地 畦道や湿地に生える1年草 分 布 本州から沖縄、東南アジアにも分布
別 名
花言葉 幸せを招く(幸せの黄色い斑紋)
渡 来稲の渡来と共に伝来した史前帰化植物近似種 アゼナ、スズメノトウガラシ

和   名 和名は畦にはえ、果実が唐辛子に似ている事から。現在の唐辛子は果実が大きく先端が平らなのが一般的と云われるが、 元来唐辛子の実は披針形で先が尖っていた。その以前の唐辛子と大きさは違うが形が似ているのが名の由来。
雑   記 従来はゴマノハグサ科に分類されていたが、APG III(2009年版)でアゼトウガラシ科またはアゼナ科として分割が認められた。13属、 約195種の草本からなり、世界に広く分布するが特に熱帯アメリカに多いという。
属名をウリクサ(Vandellia)属とする説(山渓・野に咲く花) もあるが、分けずにアゼトウガラシ(Lindernia)属にまとめている説(平凡社・日本の野生植物)が多いようだ。
花は唇形花で下部は筒状になっている合弁花なので花被は雌しべを残して枯れ 落ちる

06年12月12日作成・2014年10月14日改訂

観察ノート

アゼトウガラシ雄しべ アゼトウガラシの花
雄しべ4本は上唇の2本は短く、下唇の2本が長く基部に棍棒状の突起 唇形花は下唇が深く3裂し、黄色い斑紋が特徴。上唇は浅く2裂する