<チャボタイゲキ(矮鶏大戟)>

トウダイグサ科トウダイグサ属

学名(属名+種小名) Euphorbia pepulus

属名のEuphorbiaはローマ時代の侍医Euphobusの名を記念したもの。彼が初めてEuphorbia resiniferaなどの乳液を薬に使った為。
種小名のpepulusはアテネの女神の礼服の意
チャボタイゲキ 矮鶏大戟
撮影:左は2011年1月26日、右は2013年1月26日いずれも小石川植物園にて
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托葉が無く主茎の先に3枚の楕円形の輪生葉 根・茎 主茎は分枝しないか基部で分枝。無毛
トウダイグサ科独特の杯状花序。雌性先熟 果 実 刮ハは約2oで種子にくぼみがある
高さ 主茎は長さ4〜7p 花 期 5月〜8月(検索入門 野草図鑑)
生育地 荒れ地や温室にも繁茂するという 分 布 関東以南〜九州
別 名 Petty spurge(英名) 花言葉 明るく陽気な(早春から赤く色づく)
渡 来 1784年のFlora Japonicaで Thunbergが報告 近似種 ショウジョウソウ

和   名 矮鶏大戟は英語名のPetty spurge(小さな燈台草)と同じ。「大戟はナツトウダイに似たものだが、日本ではこの類を総括して使う」(新牧野植物図鑑) という。ハクサンタイゲキに代表される生育地名を冠したものやマツバタイゲキ、ベニタイゲキ、イワタイゲキ、ハマタイゲキなど多数ある。
雑   記 写真はすべて小石川植物園で、私はここ以外では出会った事がない。今年2014年1月26日に行った時はもうチャボタイゲキが群生しているのではない かと思ったが、ようやく探し当てた程度だった。過去の写真を見ると、赤く色づくのは寒い時期のようで、暖かいときは緑色だ。
原産地はヨーロッパ、西アジア、北アフリカなどで現在では広く世界中に帰化しているようだが、花期についてはハッキリしない。
全体的に小さく花序も小さいので星形の花らしきものがついている(下の2010年4月21日の写真参照)事しか分からないが、4〜5個の総苞の腺体の両端に ある角状の付属体が突起として見える。

2014年2月4日作成

チャボタイゲキ 2009年2月18日 チャボタイゲキ 2009年3月31日
2009年2月18日には群生していました どう枝分かれしているのか俯瞰しました 2009年3月31日
チャボタイゲキ 2010年1月26日 チャボタイゲキ 2010年4月21日
2010年は春の花はすべて記録的な早さでした 2010年1月26日 この写真では刮ハはほとんど見えません 2010年4月21日
チャボタイゲキ 2010年8月1日 チャボタイゲキ 2010年12月1日
8月に緑一色です 2010年8月1日 12月でも群生していました 2010年12月1日
チャボタイゲキ 2008年10月29日 チャボタイゲキ 2010年4月21日
2008年10月29日 いずれも小石川植物園にて 上に伸びだしているのは受粉しなかった雌しべ 2010年4月21日