イネ科チカラシバ属
学名(属名+種小名)Pennisetum alopecuroides
属名のPennisetumはpenna(羽毛)+seta(刺し毛)で、小穂の様子をから。
種小名のalopecuroidesはalopecurus
(スズメノテッポウ属)に似たの意。
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撮影:左は2010年10月27日さいたま市桜区、右は2009年9月7日田島ケ原サクラソウ自生地にて |
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葉 | 根生し長さ30〜60p、線形で表面はざらつく |
根・茎 | 非常に強いヒゲ根を伸ばし、茎も強い |
花 | 上部が両性、下部は雄性の小花が2個つく |
果 実 | 2.5cmくらいの剛毛が小穂と一緒に落ちる |
高さ | 30〜80p |
花 期 | 8月〜11月 |
生育地 | 日当りのよい道端や草地に生える多年草 |
分 布 | 日本全土 |
別 名 | ミチシバ |
花言葉 | 気の強い(ナカナカ引き抜けない) |
渡 来 | 在来種 |
近似種 | アオチカラシバ |
和 名 |
非常に強いヒゲ根を地中に下ろし、茎も強くて引き抜こうとしてもナカナカ引き抜けない力強さがあるのが名の由来。
別名のミチシバ(路芝)は路傍に普通に生える事から。
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雑 記 |
小穂には2花が付き上部の花だけが結実する。基部には総苞片が変化した長い剛毛がはえ、小穂と一緒に脱落するのがチカラシ
バの特徴という。秋に草はらなどを歩くと剛毛が衣服に刺さり小穂がたくさん付いてくる。 2011年に田島ケ原サクラソウ自生地で
白い花のようなものをたくさん付けた花穂を見つけた。見まわ
すとほとんどの花穂に付いていてしかも黒い粉もたくさん付いている。調べてみるとどうやら黒穂病らしい。黒穂病はイネ科植物に多
く発生し多くの場合花特に子房が侵され、黒い粉を生ずるという。
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2012年9月16日作成
観察ノート
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チカラシバの小穂の先から伸び出した葯 |
白く見えるのは黒穂病で苞頴が変質したのでしょうか |