<ハハコグサ(母子草)>

キク科ハハコグサ属

学名(属名+種小名)Gnaphalium affine

属名のgnaphaliumはある軟毛に覆われた植物の古代ギリシャ名でgnaphallon(フェルト)に由来。
種小 名のaffineはよく似たの意
ハハコグサ 母子草
撮影:09年5月4日桶川市の荒川河川敷にて
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茎葉は長さ約5p、白毛を密生する 根・茎 根際で分枝し軟らかい茎を立てる
黄色い小さな粒状の一つひとつが頭花 果 実 痩果はごく小さく長い冠毛で飛ぶ
高さ 長さ15〜30cm 花 期 4月〜6月
生育地 荒地、土手、草はらや畑地 分 布 日本全土
別 名 ホオコグサ、オギョウ、鼠麹草 花言葉 神秘的な(小さな黄色粒が多くの筒状花とは)
渡 来在来種近似種 チチコグサ、チチコグサモドキ

和   名 「春の七草のひとつオギョウ(ゴギョウは誤り)はこれで、若苗を食べ、また餅に入れてつく。本種をハハコグサ(母子 草)というのは厳密には正しくない。おそらく茎の白毛も、頭花の冠毛もほおけ立っていることからホウコグサと呼んだものであ ろう。それを旧仮名遣いではハハケルと書いた事から母子の宛字を生じたと思う」(新牧野日本植物図鑑)
しかし一説には平安 時代前期から母子草の名は記されていたともいう。
漢名の鼠麹草(ソキクソウ)は葉を鼠の耳に花を麹玉に見立てたもの。
雑   記 ハハコグサは何処にでも見られるがナカナカ思うような写真が撮れず今になってしまった。しかし、いざ花インデックスを作 ろうと調べると名前について諸説が入り乱れている。でもほとんどが牧野説が基になっているようなので、少し長いが上記の引用 をした。
小さな黄色い粒々が花だとは分かっていたが、あの一つひとつが頭花で、 一つの頭花の中の方は両性、周囲は雌性の筒状花の集まりでしかも両方とも結実して冠毛を飛ばすとは思いもよらなかった。 何の変哲もない黄色い粒の極小の精密さには言葉も無い。

09年5月6日作成

ハハコグサ ハハコグサ
葉を伸ばし始めて間もないのにもう花をつけています
09年3月11日
根際から分枝して縦横に茎を伸ばし花をつけます