<ハタケニラ(畑韮)>

ユリ科(APG分類ではヒガンバナ科)ハタケニラ属

学名(属名+種小名)Nothoscordum gracile

属名はnothos(偽の)+scordon(ニンニク)。種小名のgracileは細長いの意
ハタケニラ 畑韮
撮影:04年4月30日 小石川植物園にて
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葉は5個くらい根生し、幅5〜10oの線形 根・茎 球茎の周囲に付く鱗片状の子球で繁殖する
花被片は約1pで6裂し基部は合着する 果 実 刮ハは広楕円形で約8o。種子は黒色
高さ 高さ40〜60p 花 期 5月〜6月と言われるが10月も
生育地 畑の周辺、路傍、堤防 分 布 東京、茨城、神奈川、静岡と関西
別 名 英語名 Slender false garlic
花言葉 素直な心(ネギの臭いが無い)
渡 来北アメリカ南部原産、明治中頃に渡来近似種 ニラモドキ

和   名 葉や花が韮に似て、園芸用に導入され、当初は畑で栽培されていたものが逸出したからのようだ。
皮肉なのは名に畑を冠している のに今ではその繁殖力の強さから畑の強害草として恐れられている事だ。引き抜こうとすると球茎に付いた鱗片状の子球が落ち易く、それが また芽を出すので駆除するのは非常に難しいという。
雑   記 小石川植物園の標本園のアチコチに咲いていて、姿形からニラらしい事は分かったが同定できずに苦労した。植物図鑑でハタケニラが載って いるのは平凡社の「日本の帰化植物」くらいで他には無い。「花は5〜6月に咲き」とあるが、小石川植物園では 2014年には10月にも群生して花を 付けている。2009年にも咲いていたので2度咲きするのだろうか。
花茎の先端に 2枚の苞葉がありそこから8〜20個の白色の花を伸びだし、花冠は平開しない。
WikipediaではAPG分類体系ではヒガンバナ科ネギ亜科 ステゴビル属(Nothoscordum)の常緑多年草としているが、日本語表記はハタケニラ属ともしている。

07年1月17日作成・2014年10月29日改訂

観察ノート

ハタケニラ花たち ハタケニラにヒラタアブ
ハタケニラの花たち。蕾はピンク色を帯びる ハタケニラにホソヒラタアブ 2010年5月18日撮影