要注意外来生物 <ヒメジョオン(姫女苑)>

キク科ムカシヨモギ属

学名(属名+種小名)Erigeron annuus

属名のErogeronは多分eri(早い)+geron(老人)で灰白色の軟毛で覆われた春早く花の咲く植物という意味という。
種小名のannuusは一年草の意
ヒメジョオン 姫女苑
撮影:左は10年6月2日、右は09年6月7日いずれも荒川河川敷にて
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根生葉は花時に枯、茎葉は茎を抱かない 根・茎 茎は粗い毛があり中は白い髄が詰まる
花径約2pで舌状花は線形で重なり合う 果 実 痩果は長さ0.8mmの長楕円形
高さ 50〜130pの1年草または2年草 花 期 6月〜11月
生育地 野山や堤防や空地、道端なぞ至る所 分 布 日本全土
別 名 ヤナギバヒメギク(柳葉姫菊) 花言葉 適応力のある(繁殖力が強い)
渡 来 北アメリカ原産で明治維新前後に渡来 近似種ヘラバヒメジョオン、ハルジオン

和   名 姫女苑の姫は小さいの意で、女苑は中国の野草にちなむという。
移入された時には花の美しさ からヤナギバヒメギク(柳葉姫菊)と呼ばれたようだ。
尚、頭花が小さいシオン属のヒメシオン(姫紫苑)と言う別種もある。
雑   記 大正中期に渡来したよく似ているハルジオンとは茎に白い髄がつま っている事、葉が茎を抱かない事、蕾がうなだれない事、花時には根生葉が枯れ落ちる事、舌状花の冠毛が短い事などで区別で きる。
生態系に悪影響を及ぼす要注意外生物に指定されているが、本当にその生命力は強く荒川河川敷でも12月に大きな株に たくさんの花を付けているのがよく見られる。

11年12月17日作成

姫女苑の群生 ヒメジョオンの花
ヒメジョオンの群生 頭花は約2p