<ホソバオグルマ(細葉小車)>

キク科オグルマ属

学名(属名+種小名)Inula linariaefolia

属名のInulaはInula heleniumの古代ラテン名。種小名のlinariaefoliaは線形葉の意
ホソバオグルマ 細葉小車
撮影:10年7月21日、さいたま市西区の土屋地区にて
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葉は幅6〜10oの線状披針形 根・茎 茎には軟毛があり上部で枝分かれする
頭花は2p内外で舌片の先に小さな3つの歯 果 実 痩果は長さ1mm冠毛は3o
高さ 20〜60cm 花 期 7月〜8月
生育地 田の畔などの湿地 分 布 関東、九州
別 名 花言葉 摩訶不思議(情報が少ない割にポピュラー)
渡 来 在来種 近似種オグルマ

和   名 オグルマは小車または御車の意味で、周囲がキチンと円く揃った舌状花の様子を牛車の車に例えたという。細葉は文字通り オグルマより葉が細い事による。総苞片も細くて数が多く 4列に重なる。
雑   記 オグルマはどの植物図鑑にも掲載されているがホソバオグルマは殆ど無い。知っている限りでは日本の野生植物(平凡社)にオ グルマの項で少し触れらているだけだ。新牧野日本植物図鑑でもサクラオグルマの項で「オグルマに似るが葉が細く頭花も小さい」 と付属的に記されているだけだ。
環境省レッドリストの絶滅危惧U類(VU)の 希少種なので掲載が少ないのかとも思うが、その割にはさいたま市の荒川河川敷にはアチコチで見られる。初めて出会ったのは 05年の7月プラザウエストの前の休耕地だった。
よく似たカセンソウやミズギクとは生育地が違い、葉の付き方、花時には根生葉が無い事などで区別される。

10年8月6日作成

観察ノート

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ホソバオグルマ ホソバオグルマ
ホソバオグルマ群生 09年8月5日渡良瀬遊水地にて ホソバオグルマの花達 09年8月5日渡良瀬遊水地にて
ホソバオグルマの頭花 ホソバオグルマ群生
ホソバオグルマの頭花 10年7月21日さいたま市西区 ホソバオグルマの群生 10年7月21日さいたま市西区