<ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)>

ケシ科キケマン属

学名(属名+種小名)Corydalis decumbens

属名のcorydalisはギリシャ語のkorydallis(ヒバリ)からで長い距を持った花の形からの連想
種小名のdecmunbens は横に倒れたとか傾いたの意
ジロボウエンゴサク 次郎坊延胡索
撮影:09年3月26日田島ヶ原サクラソウ自生地にて
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2〜3回3出複葉 根・茎 径1pくらいの塊茎から茎が数本出る
長さ10〜20pで淡紅紫色 果 実 刮ハは約2pで線形
高さ 10〜20cm 花 期 4月〜5月
生育地 低地の林縁や土手、草はら 分 布 関東以西、四国、九州
別 名
花言葉 ヒョウキンな(唇形の花に距があり面白い)
渡 来在来種近似種 エゾエンゴサク、ムラサキケマン

和   名 延胡索はこの類の漢名である。次郎坊というのは、伊勢地方でスミレを太郎坊とよび、これを次郎坊と名付け、子供がお たがいに花の距を絡ませて引っぱり合い勝負することから来た。(新牧野日本植物図鑑)
なかなかのどかで子供たちが遊んで いる光景が目に浮かびそうだが、現実的に考えると距をどうやって絡ませたのか、どう遊んで勝負を決めたのか結構考えさせられ る。
雑   記 この花を最初に見たのは04年4月に南紀に旅行した時だった。苔むした切り通しの壁面から伸び出していた。野の花に興味を 持ち始めて間もない頃で、たまたまタチツボスミレも同じ所にありスミレの一種かとも思った。いずれにしても 1茎に2花がついた楚々とし姿は印象深いものがあった。
その後も小さな株を時折見ていたが、09年に田島ヶ原サクラソウ自生地や野川公園で 大きな株を見てこの花に対するイメージが少し変わり、傾いたと いう種小名の意味も理解できた。

09年5月12日改訂

ジロボウエンゴサク ジロボウエンゴサク
04年4月18日南紀勝浦で初見参でした 花柄の付け根にある苞葉は楕円形で切れ込みはありません