<ケキツネノボタン(毛狐野牡丹)>

キンポウゲ科キンポウゲ属

学名(属名+種小名)Ranunculus cantoniensis

属名はラテン語のrana(カエル)の意。この属の植物が湿地に生える事から。
種小名は広東の意だが、キツ ネノボタンが済州島のという意味なのは生育場所が異なる事も意味しているのだろうか
ケキツネノボタン 毛狐野牡丹
撮影:左は09年4月11日、右は09年4月27日さいたま市桜区の休耕田にて
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3出複葉、小葉は更に3裂、鋸歯とも尖る 根・茎 茎は開出毛を密生
花径1.2pくらい。花弁5、萼片5、しべは多数 果 実 痩果の刺は曲がらない。丸い集合果
高さ 40〜60p 花 期 3月〜7月
生育地 田圃などの湿地に生える多年草 分 布 本州〜沖縄
別 名 花言葉 だらしが無い(花弁が落ちている事が多い)
渡 来 在来種 近似種キツネノボタン、ウマノアシガタ

和   名 野に生えて葉が牡丹に似るキツネノボタンによく似て毛が多い事からという。
山と渓谷社の「野草の名前」はキツ ネノボタンという名前は江戸時代に「草木図説」などの文献で紹介されているとし、葉が牡丹に似ているのに黄色い花が咲き、 キツネに化かされたとの事でキツネがついたと推測している。
雑   記 ケキツネノボタンは早春の周囲はまだ他の草が生えないような頃から畔や休耕田に見られる。その為か土などで汚れていたり 、花弁が落ちている事が多い。そして毛が多いせいか何となく清潔感が無くあまり印象は良くない。
この属の植物はみな有 毒なのも印象を悪くしている一因かもしれない。
キンポウゲ属の共通した花冠のメタリックな輝きは澱粉粒を含み、表面に クチクラ層があるからと云われる。

10年5月19日作成

観察ノート

ケキツネノボタン ケキツネノボタン
花弁がある時から丸い集合果がつく事が多い 萼は花時には反転する。早落性