<ウマノアシガタ(馬の脚形)>

キンポウゲ科キンポウゲ属

学名(属名+種小名)Ranunculus japonicus

属名はラテン語のrana(カエル)の意。この属の植物が湿地に生える事から。種小名は日本のの意
ウマノアシガタ 馬の脚形
撮影:10年5月8日野川公園自然観察園にて
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根生葉は長い柄があり3裂する。上部は細い 根・茎 茎は白毛を密生し、中空
花径2pくらい。花弁5、萼片5、しべは多数 果 実 痩果は刺があり丸い集合果になる
高さ 30〜70p 花 期 4月〜5月
生育地 日当たりのよい野原に生える多年草 分 布 北海道〜九州
別 名 キンポウゲ(金鳳花) 花言葉 目立ちたがり屋(花弁に輝きがある)
渡 来 在来種 近似種ヒキノカサ

和   名 どの図鑑も名の由来は馬の脚形で根生葉の形が馬の蹄の形に似ているからと云われるが、実際は似ていないと書いている。
その中で異説を展開する事が多い山と渓谷社の「野草の名前」は花の形を由来としている。この植物が江戸時代以前から知られて いた事から蹄鉄を打たない時代に使われていた馬わらじ(馬沓)の形が上から見た花の形によく似ていたからだと云う。
金鳳 花は中国名、八重咲きの呼称でもあった。英語名はJapanese Buttercup
雑   記 日本の野生植物には「日当りのよい路傍の草むらにはえるごくありふれた多年草」とあるが荒川河川敷周辺の自然界では見 た事が無い。
念の為ウキペディアを見ると地方公共団体のレッドデータブックには千葉県は一般保護生物、鹿児島県 は分布特性上重要な種 、そして沖縄県では絶滅危惧II類とあった。
もしたった20年くらいの間にごくありふれた植物が希 少種になっていたとしたら大きな問題だ。自分がたまたま目にしなかっただけを願う。
キンポウゲ属の共通した花冠のメタリックな輝きは澱粉粒を含み、表面に クチクラ層があるからと云われる。

10年5月10日作成

観察ノート

ウマノアシガタ萼 ウマノアシガタ蕾
ウマノアシガタの花弁と萼はそれぞれ5です 上の方の葉ほど細い。蕾も付いています