<キキョウソウ(桔梗草)>

キキョウ科キキョウソウ属

学名(属名+種小名)Triodanis perfoliata(Specularia perfoliata)

種小名は「貫生葉の、茎を抱く」との意味
キキョウソウ 桔梗草
撮影:06年6月27日 小石川植物園にて
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円形で茎を抱き長さ1〜3p、縁に鋸歯あり 根・茎茎は直立し、稜にまばらな開出毛がつく
花冠は1.5〜1.8pで鮮やかな紫色。閉鎖花も 果 実刮ハは円筒形で長さ約5o
高さ15〜100p花 期5月〜7月
生育地道端や公園の空き地に群生する一年草分 布宮城県以南〜九州に分布
別 名ダンダンキキョウ花言葉人当たりのいい(目立つ所に生える)
渡 来原産地北アメリカで明治中期から栽培された近似種 ヒナギキキョウ

和   名花が桔梗に似て小さい事から。 別名のダンダンキキョウは葉が段々重ねについているように見える事から。
英語名のCommon Venus' looking-glass(ヴィーナスの姿見)は果実が熟 すと萼筒の壁が上げ蓋のようになって側面に穴があき、種子がそこからこぼれ落ちる。その様をたとえたようだ。
雑   記明治中ごろから栽培されていたのが逸出して、戦後各地の空き地、道端などに広がったという。茎は地際で分枝することがあるが茎の上部での分枝はまれ。下の方には閉鎖花が付き 上の方に開放花がつく。
群落は数年で移動する傾向があるというが、小石川植物園の分類標本園では今の時期アチコチに咲いている。ハタケニラも そうだが、何も植わっていない所ではあたかも留守を預かっているようで面白い。両者ともそこそこの高さで花もきれいなので見逃されているのだろう。

07年1月27日作成・2014年6月12日改訂

観察ノート

キキョウソウ キキョウソウ刮ハ
左の花は受粉済みで右の花は柱頭を開いて受粉態勢の雌性期 萼片をつけたまま萼筒に覆われた刮ハにヴィーナスの姿見が見えます