<コヒルガオ(小昼顔)>

ヒルガオ科ヒルガオ属

学名(属名+種小名)Calystegia hederacea

属名のCalystegiaはcalyx(萼)+stege(蓋)で2枚の大きな苞葉が萼を覆っている事から。
種小名のhederacea はキズタ属に似たの意で、葉がツタの葉にに似ている事からという
コヒルガオ 小昼顔
撮影:左は09年8月15日、右は09年8月23日サクラソウ自生地の堤防にて
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ほこ形で左右の耳は直角に張り出す 根・茎 地中の白色の根茎から蔓を出す
花径3〜4pのロート形 果 実 滅多に結実しない
高さ 他物に絡まって伸びる 花 期 5月〜8月
生育地 空地、道端、堤防等 分 布 日本全土
別 名 花言葉 兄弟のような(ヒルガオが兄貴分)
渡 来在来種近似種 ヒルガオ

和   名 ヒルガオより葉も花も小さいので小昼顔。ヒルガオと同じように真夏の太陽の下でも花を咲かせている逞しさがあり、地下 茎で繁殖し耕地に入ると厄介な雑草となるようだ。
昔はコヒルガオをヒルガオと呼びヒルガオをオオヒルガオと呼んだよう だが、ヒルガオが日本の固有種で中国にはなかった事によるという。
中国名の旋花(せんか)、鼓子花(こしか)に相当す るのをヒルガオとした結果、在来の固有種はオオヒルガオと呼ぶより他なかったようだ。(植物一日一題 牧野富太郎)
雑   記 「本種とヒルガオの中間型がしばしば見られ、アイノコヒルガオという」(新牧野日本植物図鑑)との追記があった。
よく似た種だけに中間型が多いと知って納得した。というのも葉の形はまさにコヒルガオでも花が大きく色も濃かったり、その特 徴と云われる花柄の上部のヒレもなかったり、あっ ても曖昧だったりした。
近縁種の場合は中間型が多くなるのは自然の摂理 なのかも知れない。

09年8月17日作成