<コオニタビラコ(小鬼田平子)>

キク科ヤブタビラコ属

学名(属名+種小名)Lapsana apogonoides

属名は欧州の大根に対して使った名、それを葉の広がりの全形が似る為に転用。種小名はApongonに似たの意
コオニタビラコ 小鬼田平子
撮影:左は07年4月5日 右は06年4月8日いずれも桜区道場4丁目にて
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根葉はロゼット状で羽状に分裂し頂片が大 根・茎 茎は細くて軟らかで多数出る
総て舌状花で日を受けて開く 果 実 痩果は約4o、カギがあるく
高さ 10p内外で軟らかい 花 期 3月〜5月
生育地 田に多い越年草 分 布 本州〜九州
別 名 タビラコ、カワラケナ 花言葉 気持が優しい(茎が柔らかい)
渡 来 在来種 近似種ヤブタビラコ

和   名 田平子は田の面にロゼットの葉が平たく張り付いている形を述べた名。カワラケナは無毛の菜の意味。小鬼田平子はオニタビラコに似て小形を示すが無駄な名である(牧野新日本植物図鑑)と単にタビラコでいいとしている。但しキュウリグサをタビラコという地方もあるので混同しないようにとも記している。
ホトケノザの名の由来は広がった葉の形を仏像の台座に見立てたもの。
雑   記 春の七草のホトケノザはコオニタビラコの事で、シソ科のホトケノザではない。
06年の春には道場4丁目の休耕田にアリアケスミレと共に群生していたが、夏から秋にかけてヨシが繁茂するようになり、07年には小鬼田平子もアリアケスミレも少ししか見られなくなってしまった。
近似種のヤブタビラコとは小鬼田平子は総苞の内片が5で、果時にもほぼ円筒形で果実は4.5oに対し藪田平子は内片7で総苞は果時には丸くなり、果実は2.5oの違いがある。

07年12月10日改訂

観察ノート

小鬼田平子と有明スミレ
手前は同じ休耕田で群生していたアリアケスミレです