<メハジキ(目弾き)>

シソ科メハジキ属

学名(属名+種小名)Leonurus sibiricus

属名のLeonurusはleon(ライオン)+oura(尾)で長い花序をたとえている。種小名のsibiricusはシベリアの意。
メハジキ 目弾き
撮影:いずれも10年7月10日さいたま市桜区の河川敷にて
※上の写真はクリックすると大きくなります
中上部の葉は基部迄裂けて細い裂片となる 根・茎茎は4角形で白い短毛を密生する
葉腋に淡紅色の唇形花を数個づつ付ける 果 実黒色の分果は長さ2〜3o
高さ50〜200p 花 期7月〜10月
生育地道端や荒れ地に生える2年草または多年草 分 布北海道を除く日本
別 名ヤクモソウ(益母草) 花言葉心は優しい(荒地に生えるのに漢方になる)
渡 来在来種 近似種キセワタ、イヌゴマ

和   名 子供たちが短く切った茎を瞼の間に挟み、飛ばしたのが名の由来という。しかし山渓名前図鑑(野草の名前)は「メハジキの茎に は弾力が無く、上下まぶたのつっかい棒にはなるものの、飛ばすことができない。」と通説に疑問を呈している。確かに花の時期など 大きくなった茎は採るのも大変だ。小さな若い時期にはどうなのか試してみたい。
別名のヤクモソウ(益母草)は花の時期の全草を乾燥させ て漢方の生薬として産前産後に用いた事によるという。
雑   記 メハジキは名前が親しみ易く何となく親近感がある。でも、私がいつも見るのは河川敷の自転車道脇の荒地だ。クズが生い茂る 所に伸び出してクズより早く花を付ける。その姿は子供たちが遊んだというメハジキのイメージとはどうしても重ならない。
葉 腋に固まって付く花は遠目にはきれいだがよく見ると突き出した3裂した下唇はさらに2裂、紅色の筋はどぎつく、2強雄蕊と言われる雄 しべもよく分からない。優しいイメージの益母草の名前もしっくりこない気がする。かといってその姿を見ると思わずカメラを取り出 してしまうのも確かだ。

2012年9月1日作成

観察ノート

メハジキ若葉 メハジキ群生
メハジキの若いには長い葉柄がある 12年4月21日 メハジキの群生 10年7月27日
メハジキの花 10月のメハジキ
花は葉腋に多数付く。3裂した下唇は中央がさらに2裂する 葉が広く、別種のようなメハジキ 09年10月17日