<ミネズオウ(峰蘇芳)>木本

ツツジ科ミネズオウ属

学名(属名+種小名)Loiseleuria procumbens

属名Loiseleuriaは19世紀前半のフランスの医師で植物学者のLoiselleur-Delongchampsにちなむ。種小名のprocumbensは伏臥したとか 這ったの意。
ミネズオウ 峰蘇芳
撮影:2014年5月31日、万座温泉熊四郎山にて
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対生し長さ約1pの楕円形、革質で厚い 根・茎 茎は分枝して地面を這うように横に広がる
花径約5oの白い花が散形状につく 果 実 卵形の刮ハは直立し熟して3裂する
高さ 高さ10〜15pの常緑小低木 花 期 6〜7月
生育地 本州中部以北の高山の岩礫地 分 布 東海地方以西、四国、九州
別 名
花言葉 愛らしい(小さな花を上向きに咲かせる)
渡 来 北半球の寒帯に広く分布 近似種一属一種

和   名 「峰ズオウで山上に生えるスオウの意味で、スオウはアララギ、すなわちイチイのことであり、その葉がイチイに似ていることによる」(新牧野 日本植物図鑑)とあり、イチイの候を見ると「葉は極めて細長く、上を向いた枝ではらせん状につくが、横に伸びた枝では、葉がねじれて左右にぎっしり と2列に開いてならび羽状をしている。色は深緑色で、長さは1.5〜3pくらい」とあった。イチイはアララギ、オンコともいうようだ。
雑   記 2014年5月29日から万座温泉に2泊した。標高1,800mは思ったより春が遅かった。さすがに道路などには雪は無かったが、花らしい花はタンポポくらい だった。白根火山ロープウェイの山麓駅近くにはシャクナゲが咲いていたが、万座の熊四郎山のシャクナゲはまだ蕾さえつけていない。そんな中で出会っ たミネズオウの小さな花は愛らしいという言葉以外の何物でもなかった。同じような形ではるかに小さいガンコウランと同じ所に生えていた。
高山植物

2014年6月3日作成

観察ノート

ミネズオウ群生 散形状についたミネズオウの花
高さ10p位のミネズオウの群生 花は枝先に散形状に花をつけます