タデ科ギシギシ属
学名(属名+種小名)Rumex crispus
属名のRumexは一種の槍のラテン古名。種小名のcrispusは縮れたとかしわのあるの意
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撮影:左は11年6月15日、右は5月27日 いづれもさいたま市桜区の荒川河川敷にて |
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葉 |
下部の葉は縁は大きく縮れ柄は長い |
根・茎 |
茎は直立し上部で分枝、枝はほぼ直立する |
花 |
大きな円錐花序に密に小さな花を付ける |
果 実 |
翼状萼片の中脈の瘤は一つだけ大きい |
高さ |
80〜150p |
花 期 |
4月〜7月 |
生育地 |
荒地や路傍 |
分 布 |
北海道〜沖縄 |
別 名 |
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花言葉 |
押しの強い(ギシギシと交雑し易い) |
渡 来 |
ユーラシア原産で明治中期に渡来 |
近似種 | ギシギシ、アレチギシギシ |
和 名 |
ギシギシの由来ははっきりは分からないようだが、もと京都の方言だという。意味は不明としながら「新牧野日本植物図鑑」
は「ことによると子供たちが茎をすり合わせてギシギシという音を出させるからかもしれない」といい山渓「野草の名前」は牛の舌
を指す方言で、花後の雌しべが牛の舌に似ている事からギュウジタが転訛してギシギシになったという。
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雑 記 |
春一番で荒川土手に現れる大形植物のスイバの季節が終わるとギシギシ類の天下だ。 その中でも外来種のナガバギシギシ、
エゾノギシギシ、アレチギシギシが我が物顔にはびこっている。在来種のギシギシもあるようだがナガバギシギシとは交雑し易く何
時の間にか中間的なものに変わっているという。 在来種を大切にしたいがそれは人間の勝手な理屈で、ギシギシ類は交雑する
事によって種の保存を図っているのかもしれない。
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11年6月17日作成
観察ノート
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ナガバギシギシの花被は卵円形 |
ナガバギシギシの痩果 |