<ノコンギク(野紺菊)>

キク科シオン属

学名(属名+種小名)Aster microcephalus var.ovatus

属名のAsterは星の意味、花の形に因む。種小名のmicrocephalusは小さい頭の意で変種名のovatusは卵形の意
ノコンギク 野紺菊
撮影:左は2013年10月23日、右は2013年10月22日田島ケ原サクラソウ自生地にて
※上の写真はクリックすると大きくなります
互生し両面に毛が密生し長さ6〜12p 根・茎 茎は直立し、短毛が密生し多くの枝を分ける
頭花は約2.5cm、舌状花は淡青紫色 果 実 痩果は長さ約2.5oで冠毛は約5o
高さ 50〜100pよく分枝する 花 期 9月〜11月
生育地 山地の草原などに普通に生える 分 布 本州、四国、九州
別 名
花言葉 忘れられない想い
渡 来母種はチョウセンノコンギク 近似種 コンギク、シロヨメナ

和   名 字義通り野にある紺色の菊の意で、この中から選抜して古くから栽培されているのが色のより濃いコンギク(紺菊)。
山野に普通に見られる種で、変異も非常に多いとされるが、伊藤左千夫の「野菊の墓」の野菊はノコンギク説が有力。
雑   記 野菊の中では一番普通に見られるというが、堤防を含む荒川河川敷ではほとんど見られない。2015年10月26日に行った鎌倉中央公園は田んぼもあり、 自然の野山をそのままに取り入れている風致公園だが、ここではノコンギクとカントウヨメナが見られた。
頭花が傘を広げたような形(散形状)に並び、 総苞片の先が暗赤色に染まる事が多いのも見分けのポイントだ。
ノコンギクの種小名は長くageratoidesが使われてきた(日本の野生植物、野に咲く花) ようだが、YListではmicrocephalusに変更されている。

2015年11月1日作成

観察ノート

ノコンギク花序 ノコンギク冠毛
ノコンギクの頭花は散形状に多数集まって付く 長さ約5oと長い冠毛は種子を風に乗せて運ぶ