<ノミノツヅリ(蚤の綴り)>

ナデシコ科ノミノツヅリ属

学名(属名+種小名)Arenaria serpyllifolia var.tenuior

Arenariaはラテン語の砂でこの属の多くが砂地に生えたことから。種小名はイブキジャコウソウのような葉を持つ。変種はより細いの意
ノミノツヅリ 蚤の綴り
撮影:2023年4月5日いずれもさいたま市南区の道路際
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長さ3〜6oの卵型無柄で対生根・茎茎は根元から多く枝を分ける
白色の5弁花で径3o先は裂けない果 実熟すと6裂し多くの微細な種子をはく
高さ10〜25cm花 期3月〜6月ころ
生育地道端や荒れ地や畑などに多い1〜2年草分 布日本全土に分布
別 名小無心菜(漢名)花言葉小さな愛情
渡 来在来種近似種、ノミノフスマ、ハコベ

和   名 名前の蚤は小さい事の象徴としてつけられた。
つづり(綴り)は僧の衣、法衣、綴り合せた着物、粗末な着物などの意がある。小さな対生する無柄の葉を蚤の着物に見立てたようだ。
雑   記 ノミノツヅリとノミノフスマはどっちがどっちなのかこんがらかってとにかくキチット調べねばと思いつつ、ここまで来てしまった。綴りが粗末な着物でふすまは布団となるとやはり大きさの違いが名前に表されている。綴りの葉は長さ3〜7oの卵円形、フスマは10〜20oの長楕円形で両者とも対生だ。なお植物の名前で一番小さいことを表すのがノミで、大きいのが鬼という。

2023年5月17日作成

観察ノート

ノミノツヅリ顎 ノミノツヅリ雌しべ
葉は対生して卵円形、先端は鋭形細毛がある 顎片は5個、ふちは膜質で宿存する