<オオアブノメ(大虻の目)>

ゴマノハグサ科(APG分類ではオオバコ科)オオアブノメ属

学名(属名+種小名)Gratiola japonica

属名Gratiolaはgratia(恩恵、利益)の縮小形で、その薬効を想像してつけられた。種小名は日本の意
オオアブノメ 大虻の目
撮影:12年6月27日さいたま市西区の休耕田にて
※上の写真はクリックすると大きくなります
対生し基部は茎を抱き全縁、長さ約3p 根・茎 茎はやや太く丸くて無毛で軟らかい
花冠は筒形で約7mm、先端は5裂する 果 実 球形の刮ハで径約5o
高さ 10〜25p 花 期 5月〜6月
生育地 水田や沼などの湿地 分 布 本州から九州
別 名 花言葉 ひょうきんな(刮ハが面白い)
渡 来 在来種 近似種 アブノメ

和   名 大虻の目で果実が虻の目に似てアブノメより大きいことから。褐色になった刮ハを虻の目に見立てたというが腹背に縦の溝があ り、それが虻の目に似たように見える一因なのだろう。
雑   記 朝から長靴を履いていったので久し振りに西区の休耕田に入って見た。このところ水田雑草にはご無沙汰続きだったのであまり期 待はしなかったが、座り込んで見ると見慣れない草があった。直観的にオオアブノメと感じて出会いに感謝だった。ただ名前を知って いるだけで花冠が白も知らなかったのに確信したのは不思議だった。
環境省レッドリストの絶滅危惧U類(VU)

12年6月30日作成

観察ノート

オオアブノメの花 オオアブノメの実
花は葉腋に一つづつ付き長さ約7mm。2枚の小苞も見えます 径5oくらいの刮ハは下部を萼に包まれ、中には多数の種子を含む