要注意外来生物 <オオブタクサ(大豚草)>

キク科ブタクサ属

学名(属名+種小名)Ambrosia trifida

属名のAmbrosiaはギリシャ神話では神の食物の材料で不老不死の薬を意味する。種小名のtrifidaは3中裂の意。
オオブタクサ 大豚草
撮影:左は2011年8月27日土屋田んぼ 右は2009年9月19日昭和横堤にて
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長さ幅とも20〜30cmあり掌状に3〜5裂する 根・茎 、  
雌雄同株で雄花穂の下の葉腋に雌花がつく 果 実 若い痩果、 木化した偽果
高さ 100〜350p。折ると草丈を横に伸ばす 花 期 8月〜9月
生育地 河川敷や堤防、空き地など 分 布 戦後侵入し各地で大群落を作る
別 名 クワモドキ 花言葉 寂しがり屋(大群生する)
渡 来 北米原産で1952年に清水港で採集 近似種 ブタクサ

和   名 1952年に清水港で花のない株を採集し、翌年花を咲かせて発表した時はクワモドキの名だったという。葉がクワに似るからのようだ。
英名のHog-weedの直訳のブタクサは明治の初めころに渡来し、昭和に入って急速に全国的に広がったという。同じブタクサ属で戦後侵入した大形の近似種は オオブタクサの名の方が自然だ。英名はBuffalo-weed、Bitter-weed、Great ragweedなどとやはりあまり芳しくない。
雑   記 2013年7月11日から8月25日までほぼ毎早朝荒川河川敷の原野(耕作放棄地)に通いオオブタクサ抜きに没頭した。去年はこの時期にほとんど活動し なかったので9月初めには全域でオオブタクサが林立してしまった。今年は去年抜き始めた中央付近から広げていった。約5,500uの原野だけにとても全域は 無理なのでノカラマツと共生している所を抜きながら周囲の大きな群生を少しづつ切り崩した。2m級の群生地は抜くとそこは裸地になり成果がはっきり見え た。中央通路の反対側の2m級のオオブタクサは抜いたのを被せて倒してみた。長バサミで上部を切ったブロックもあってこれからの観察対象だ。
このページはまだまだ書き足していきます。2013年9月12日

2013年9月12日作成

オオブタクサの芽生えと偽果 オオブタクサの芽生えの上の偽果
オオブタクサの芽生えと赤い矢印は偽果 2013年3月12日 オオブタクサの芽生えの葉の上に乗った偽果 2012年3月27日
幼いオオブタクサの根 オオブタクサらしい若葉
カイワレのような幼いオオブタクサの根 2012年3月27日 オオブタクサらしき葉の形になってきた 2011年4月20日
若いオオブタクサ 青年期のオオブタクサ
若いオオブタクサたちとその根 2011年5月6日 雄花穂を立てる前の若いオオブタクサたち 2013年7月31日
オオブタクサの苞葉
苞葉に包まれた痩果たち 2013年9月13日