特定外来植物<オオ カワヂシャ(大川萵苣)>

ゴマノハグサ科(APG分類ではオオバコ科)クワガタソウ属

学名(属名+種小名)Veronica anagallis-aquatica

属名のVeronicaは刑場に向うキリストにハンカチを差し出した聖女の名。種小名は水中の意
オオカワヂシャ 大川萵苣
撮影:07年5月10日 さいたま市白幡笹目川畔にて
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対生し無柄で全縁に近く両面無毛 根・茎 茎は直立または湾曲して斜上
葉腋毎に総状花序を伸ばし多数の花をつける花冠は径約5o 果 実 球形の刮ハは径約4o
高さ 30〜100p 花 期 4月〜9月
生育地 湿地に生える越年草 分 布 関東・中部地方に野生化
別 名 カワヂサ、Water speedwell(英語名) 花言葉 向こう見ずな性格(急激な繁茂)
渡 来 原産地はヨーロッパ〜アジア北部。1926年に牧野富太郎が野生化を報告したのが最初のようだが、正確には何時日本に入ってきたのかは不明 近似種カワヂシャ、オトメカワヂシャ

和   名 在来種のカワヂシャより大きい事から。カワヂシャは川辺に生え葉がキク科のレタスの類のチシャ(萵苣)に似ていて若葉が食べられる事から。
雑   記 「改訂版原色牧野植物大図鑑」でも「日本の野生植物」でもカワヂシャの項にオオカワヂシャが付記されているが 「日本ではごく稀に帰化したものがあり」、とか「ときに帰化している」とか述べられている。
オオカワヂシャは2006年2月1日の第二次指定で特定外来生物 に指定された9種の中に含まれている。この事は如何に繁殖 力が強いかの証明とも思える。でも、オオカワヂシャは競合・駆逐の恐れに加えて、在来種との交雑を通じた遺伝的撹乱の 恐れも指定の根拠となっている。
カワヂシャと交雑して雑種ホナガカワヂシャ(V.× Myriantha)を形成し、その雑種は発 芽能力のある種子を生産することが確認されており、在来種の遺伝的攪乱が生じている。

07年6月25日作成