<サンシュユ(山茱萸)>木本

ミズキ科ミズキ属

学名(属名+種小名)Cornus officinalis

属名Cornusはラテン語cornu(角)に由来し、この植物の材質が堅い事に由来。種小名のofficinalisは薬用の意味。
ハンノキ 榛の木
撮影:左は2015年3月10日文京区播磨坂、右は2017年2月27日青葉園にて
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対生し長さ3〜10pの卵状楕円形で先は尾状に尖る 根・茎 樹皮は淡褐色で薄くはがれる
花弁4雄しべも4で萼片も4 果 実 長さ約1.5pで赤く熟す
高さ 高さ5〜15mになる落葉小高木 花 期 2月〜3月
生育地 薬用植物として持ち込まれ庭木や公園樹として植栽される 分 布 中国・朝鮮半島原産
別 名 ハルコガネバナ、アキサンゴ 花言葉 持続、強い愛
渡 来 1720年頃(享保年間)に渡来 近似種花から見るとダンコウバイ、アブラチャン

和   名 サンシュユは漢名山茱萸の音読みである。牧野はこの漢名を別種にあて、春黄金花と名付けたがこれは春に黄色い花が咲くからである。 秋珊瑚は秋の赤く熟した果実に基づく。(新牧野日本植物図鑑)
茱萸(しゅゆ)とは、呉茱萸(ごしゅゆ)の別名といわれる。呉茱萸とは ミカン科の中国中南部に自生する落葉小高木。
萸(ゆ)とは、国訓でグミを意味するといい果実の様子から、山茱萸(さんしゅゆ)の名がつい たともいう。
雑   記 1720年頃には中国や朝鮮半島から薬用植物として持ち込まれ栽培されたが、今では一般に庭木や公園樹として植えられる落葉小高木。
幹は4m以上にもなり、枝はよく茂り黒褐色の芽があり、枝や幹の皮は鱗状によく剥げ落ちる。葉は対生し先は尾状に鋭く尖る。葉身は 卵状楕円形で全縁。葉の裏の支脈は隆起してほぼ平行に走り脈上にも毛があり、脈腋には黄褐色の毛がある。
早春に葉に先立って小枝の先に 散形花序を付けて黄色の小花を開く。花弁4、雄しべ4、雌しべ1で子房は下位。核果は楕円形で赤く熟し薬用になる。

2017年3月04日作成

観察ノート(下記4枚は撮影年度は違いますが春黄金花や秋珊瑚です)

サンシュユ蕾 サンシュユ花
山茱萸の蕾 10年02月21日 サンシュユの花 17年2月27日
サンシュユの青い実 山茱萸の赤い実
サンシュユの青い実 15年05月14日 サンシュユの赤く熟した実 16年01月10日