<セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)>

キンポウゲ科オオヒエンソウ属

学名(属名+種小名)Delphinium anthriscifolium

属名はdelphinos(イルカ)でつぼみの形からの連想との事。
セリバヒエンソウ 芹葉飛燕草
撮影:07年4月21日 小石川植物園にて
※上の写真はクリックすると大きくなります
茎葉は2〜3回3出複葉、羽状に切れ込む 根・茎 茎は直立して上部で分枝する
長さ1〜2p、花はまばらな総状花序につく 果 実 果実はスターフルーツのような形
高さ 30〜80p 花 期 3月〜5月
生育地 草はらなどの日当りのいい所に生える1年草 分 布 小石川植物園からの逸出帰化種
別 名
花言葉 華やかな雰囲気の(小さい花ながら存在感)
渡 来 中国原産で明治時代に渡来。逸出帰化種 近似種

和   名 芹葉飛燕草は文字通り、葉が羽状に切れ込み芹の葉に似ている。そして花の形が燕の飛ぶ姿に似る事から
雑   記 2004年4月30日に小石川植物園で初めて出会った頃のほとんどの植物図鑑には名前が無かった。
ようやく「日本の帰化植物」に『萼片は5個で花弁状、 最上部の萼片には長さ約1pの距がある。花弁は2対あり、上側の1対は白色で斜上 する長い距を持ち、開花期には多量の蜜を分泌する。下側の1対(退化雄しべ)は菫色 で、長い爪を持つ広卵形の舷部があり、蜜標として機能する』とあった。
2007年4月に野川公園の自然園でもアチコチに 群生していたが、外来種なので駆除の対象になっていた。
同じ2007年5月初めには比企郡川島町の農道脇に生えていたが、この頃はさいたま市の荒川河川敷ではまだ見られなかった。2009年頃からさいたま市 でも見られるようになり、年々ポピュラーになって、2016年現在では昭和田んぼなどの河川敷の荒地に普通に見られるようになった。
姿形が面白く 色も上品で、日本の風景に溶け込んでしまうような帰化植物だが、環境的にはいいとは言えない所に生育しているようだ。

2007年12月26日作成・2009年5月18日・2016年4月28日改訂

観察ノート

   
セリバヒエンソウ セリバヒエンソウ
初見参の時の花 04年4月30日小石川植物園属名の由来の蕾も 07年5月9日川島町農道脇
セリバヒエンソウ セリバヒエンソウ
雄しべは約10本、葯は黒紫色、雌しべはオオヒエンソウ属では3本あるというが・・・ホソヒラタアブが吸蜜に
09年3月31日小石川植物園