<シムラニンジン(志村人参)>

セリ科シムラニンジン属

学名(属名+種小名)Pterygopleurum neurophyllum

属名のPterygopleurumはpteron(翼)+pleuros(肋)で果実の表面に太い翼状の肋がある特徴のため。北川政夫の命名
種小名のneurophyllumは脈状の葉の意
シムラニンジン 志村人参
撮影:11年8月12日、荒川河川敷にて
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1〜2回3出複葉小葉は線形 根・茎 茎は中空で稜があり直立する
2oほどの小さな花を複散形花序に付ける 果 実 長さ約3.5mmの楕円形で隆起線がある
高さ 100〜150p 花 期 8月〜9月
生育地 河岸などの湿った草地 分 布 関東と九州北部
別 名 花言葉 気持ちの優しい(茎が弱い)
渡 来 在来種 近似種

和   名 シムラニンジン(志村人参)はかって東京都板橋区志村の湿地に多く生えていた事による。人参は両種とも 複散形花序に白い小さな花をたくさん付ける共通性から。
なお、散形花序はもともと繖形花序と書いたという。繖はから傘の事で花序の形を良く表現している。複散形花序は傘形の花序が多く集まって大きな傘を作っているもの。
雑   記 今年は芽生えの頃から観察したが、若葉はうっかり踏むとすぐに折れてしまうようなひ弱さがあり、かなり神経を使って見守った。周囲のヨシが育ってくると今度は近ずき難くなったが、中空の茎はヨシ次第で簡単に倒伏していた。同じセリ科のハナウドのような頑丈さはなく、稀にしか見られなくなったわけが分かるようだ。
環境省のレッドリスト絶滅危惧U類(VU)

11年10月3日作成

観察ノート

シムラニンジン芽生え シムラニンジン若葉花
シムラニンジン芽生え 11年3月28日 シムラニンジン若葉 11年4月26日
シムラニンジン
シムラニンジンの花