<シロネ(白根)>

シソ科シロネ属

学名(属名+種小名)Lycopus lucidus

属名のLycopusはlykos(おおかみ)+pous(足)、オオカミの足に似ているためとされるが意味不明。種小名のlucidusは光沢あるの意
シロネ 白根
撮影:左は2009年8月1日荒川河川敷、右は2015年8月23日田島ヶ原サクラソウ自生地にて
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葉は密に対生し長さ6〜13cmの広披針形、ふちに荒い鋸歯がある 根・茎 太くて白い地下茎から1m内外の四角い茎を直立させる。
葉腋に白い小さな唇形花を密につける。長さ5oの花冠に雄しべが2本見られる。 果 実 果実は4個の分果で、分果は長さ2mmの幅の広いくさび形になる
高さ 1m内外 花 期 8〜10月
生育地 池沼などの湿地に生える多年草 分 布 日本全土
別 名 花言葉 健康、治癒、浄化
渡 来 在来種 近似種ヒメシロネ、コシロネ、ヒメサルダヒコ

和   名 根茎が太くて白い事から。地下茎は白く、径1cm以上に肥大し、横に伸びる。
と書いたものの掘り返して根を確認したわけでもないので単なる受け売り。
雑   記 シロネは以前から荒川河川敷で見ていたが、大きくて、枝分かれしないので目には付きやすいが、あまり興味が持てなかったのか、花インデックスは作られなかった。2022年の小暑に増えているの気付いて調べてみると準絶滅危惧(NT)種のオオルリハムシの食草だという。ヨシ、ススキの葉上にも多く見られるというので興味をそそられたが、未だ見た事はない。オオルリハムシはハムシの中では最大級で、体長は10〜15mm。赤、青、緑等の金属光沢があるというので探してみたい。
今回調べているうちに小さな花の創りの面白さも知ったし、ヒメシロネ、ヒメサルダヒコの存在も知った。今春ハナムグラをとってきた時に交じってきたコシロネらしきを調べてみたい。

2023年8月22日作成

観察ノート

シロネ シロネ葯
小さな白い唇形花は各葉腋に密に付き、上唇は2裂下唇は3裂する 雄しべは2本葯は最初は白色(上の花)で後褐色(下の花)になる
シロネにイチモンジセセリ
シロネにイチモンジセセリチョウ