<ツメクサ(爪草)>

ナデシコ科ツメクサ属

学名(属名+種小名)Sagina japonica

sagina(肥満、飼料)に由来。ヨーロッパで今もまぐさとして栽培するSpergulaに対してつけられた名の転用。種小名は日本の意
ツメクサ 爪草
撮影:2023年5月21日いずれも桜草公園
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厚く線形で鋭頭、基部は膜質でつながる根・茎茎はおおむね根元から分枝して叢生する
白色の5弁花で径4o先は裂けない果 実刮ハは広卵形でがく片より長く熟すと5裂
高さ2〜15cm花 期3月〜7月ころ
生育地道端や荒れ地や畑などに多い1〜2年草分 布日本全土に分布
別 名タカノツメ花言葉小さな爪跡
渡 来在来種近似種ハマツメクサ、オオツメクサ

和   名 細くて厚く小さい葉が鳥の爪に似ているのが名の由来という。常に道路際や荒地などにへばりつくように叢生しているのでナカナカ葉を観察する機会は少ないが、よく見れば納得の葉の形だ。
ツメクサというと一般的にはシロツメクサやアカツメクサを連想することが多いと言う。でもこのマメ科のツメクサはオランダあたりから陶器などの輸送の際隙間を埋めるために詰められた詰め草が語源で、ナデシコ科の爪草とは由来が全く異なる。
雑   記 別名にタカノツメがあるが、通常言われるタカノツメはウコギ科の落葉広葉樹の小高木や高木で日本特産種。冬芽が鷹の爪を思わせるのが名の由来で、若芽は山菜として食用になる。鷹の爪は、トウガラシの日本における代表的な品種の一つという。
ノミノツヅリやノミノフスマと同じようなところに叢生しているが、規模は小さい。茎は根元から別れ上方にまばらに腺毛が生える。花は径4o、がく片5,花弁5、5花柱の円形の雌しべ1からなる。

2023年5月29日作成

観察ノート

ツメクサ ツメクサ叢生
葉は対生、左右のものが連合、托葉はない 叢生している蕾や実は混在している