<ヤナギハナガサ(柳花笠)>

クマツヅラ科クマツヅラ属

学名(属名+種小名)Verbena bonariensis

属名のVerbenaは宗教上の儀式などに用いた月桂樹などの枝や葉のラテン名。種小名のbonariensisはブエノスア イレスの意
ヤナギハナガサ 柳花笠
撮影:左は09年6月27日、右は10年6月27日さいたま市西区にて
※上の写真はクリックすると大きくなります
濃緑色で対生し鋸歯は低くてやや疎ら 根・茎 茎は4角で稜がありよく分枝する
無柄の穂状花序が散房状に集まり咲き昇る 果 実 4個の分果をつける
高さ 90〜150cm 花 期 6月〜8月
生育地 裸地や礫地などの荒地 分 布 全国的に帰化
別 名 サンジャクバーベナ 花言葉 生命力の強い(荒地で目立つ)
渡 来 南アメリカ原産で渡来年度は不明 近似種アレチハナガサ、ダキバアレチハナガサ

和   名 柳花笠の柳は葉が細くて柳に似るからという。但し質はかなり硬そうだ。花笠は鮮やかな半球形の花を花笠に例えた。別名 の三尺バーベナは1メートルにもなる大きなバーベナの意味だろう。
雑   記 土屋地区の河川敷には元々は栽培されていたのが放棄されたようなヤナギハナガサの群生があったが、築堤工事でつぶされ今年 からなくなってしまった。前年8月27日には花々の間をジャコウアゲハが飛び交うのを夢中になって写した。(下記写真)
園芸植物としても栽培されているほど花傘状の花序は豪華だ。種としては花序を除いてダキバアレチハナガサと似て、全体に剛毛があり、 茎は四角で稜があり、中空。葉は対生し広線形で下部の葉には鋸歯がある。基部はいったん狭まって再び広くなり切形で茎に付く。枝先にほと んど無柄の密な穂状花序が散房状に集まって付く。紅紫色の花冠は長さが約1pあり萼の2.5〜3倍あって花序から突出する。

2010年8月8日作成・2016年8月20日改訂

観察ノート

ジャコウアゲハ♂ ジャコウアゲハ♀
ジャコウアゲハ(オス) 09年8月27日土屋地区にて ジャコウアゲハ(メス) 09年8月27日土屋地区にて
モンシロチョウ
モンシロチョウ 10年7月10日さいたま市西区