撮影:左は2015年9月22日荒川堤防 右は2016年9月24日荒川河川敷にて | |
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葉 | 互生し深く羽状に裂け基部に仮托葉がある。裏面は綿毛が密生する | 根・茎 | 走出枝を伸ばして増える。茎は枝多く綿毛を密生する |
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花 | 頭花は多数、長さ3o幅1.5o小花は中心部が両性周囲は雌性でともに結実する | 果 実 | 総苞に包まれた果実は長さ約1.5o |
高さ | 高さは50〜100センチの多年草 | 花 期 | 9月〜10月 |
生育地 | 道端や野山に最も普通に生育する | 分 布 | 本州、四国、九州 |
別 名 | カズザキヨモギ、モチグサ | 花言葉 | 幸福、平和、夫婦愛 |
渡 来 | 在来種 | 近似種 | シロヨモギ、イヌヨモギ |
和 名 | 色々に漢字表記ができる。@灸に用いる事からヨモキ(善燃草)の意味。Aヨモキ(善萌草)でよく萌え出る草の意味B灸に用いる事からヨリモヤシキ
(捻燃生)の意味。生は草の意。Cヨモギ(常世萌)の意味。Dよく繁殖するのでヨモギ(四方草)の意味。以上「花と樹の事典」より。 漢字表記としては 「蓬」と書く事が多い。綿毛をかぶった若葉で草餅を作る事からモチグサと呼ばれることも多い。 |
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雑 記 | ヨモギ属はキク科には珍しい風媒花で、頭花は全て筒状花。 早春には若葉を摘み取り草餅や草団子を作り、ゆでて和え物などにし、葉はヨモギ茶 にする。乾燥させた葉をすり砕き、綿毛を集めたもぐさは灸に使われた。古くから邪気を払うために使われた植物で万葉集や枕草子にもその名が見られる。 でもこの時代に蓬生(よもぎう)という言葉が生まれたようだがこれはヨモギなどが生い茂ってい荒れ果てた土地の意味で決していい意味ではなかった。 現代でも秋から冬にかけての姿はまさにその通りだろう。 秋も深まってくると荒川堤防ではヨモギが白い花を咲かせている事がある。でもこれは葉裏の 白さでその中にはヒメアカタテハの幼虫が住んでいる。ヨモギの葉を集めて作ったヒメアカタテハの幼虫の住みかなのだ(下2段目の写真参照)。ヒメアカタテハ の食草はキク科やイラクサ科の植物という。 |
2018年1月31日作成
ヨモギの若葉 | 蓬の紅葉 |
左の写真はまるでヨモギの花のようだが、開けてみるとヒメアカタテハの幼虫(右の写真)の住みかだった 2014年11月30日荒川堤防にて |