コセンダングサのイガイガの果実や名の由来の葉を改めて観察しました

晴天で暖かい小春日和の今日、午前中は色々あって家を出たのは13時30分頃になってしまった。
今日のテーマの一つはコセンダングサを観察する事。 道端や荒地に黄色い小さな頭花をたくさんつけて群生している光景はよく見るが、何時も圧倒されてしまい群生の見事さを写し取 る事もできず、イガイガのヒッツキ虫がどうできていくのかなどはまったく意識の外だった。
コセンダングサ痩果1 コセンダングサ痩果2
イガイガのヒッツキ虫(痩果)の成熟順序 成熟した痩果と円内はそのノギで逆向きの刺が見えます
コセンダングサの葉 センダングサの葉
コセンダングサの葉 センダンの葉。左と似ているでしょうか
痩果(そうか):1心皮からなり中に1種子を含む。果皮と種皮は分け難く種子と間違 われやすい。コセンダングサの場合はイガイガで、長さ7〜13oで4稜形、先端に多くは3本のノギがある。
ノギ(芒):通常は稲や麦などイネ科植物で、花の外側の穎(えい)の先端にある針状 の突起。

アイノコセンダングサという名前も初めて知りました

先日来何時黄色くなるのか楽しみにしているキカラスウリが初めて黄色みを帯びていた。23日にはよ〜く見ると黄色みがか ってきたかなという段階だったが、今日は明らかに黄色く色づいた実があった。
そのすぐ先にコセンダングサが群生している。いつも通りながら横眼で通り過ぎるだけだが今日は自転車を降りてみた。近 寄ると白い舌状花のあるコシロノセンダングサだ。色々シャッターを押て帰宅して見ると中に白い周辺花が筒状なのがあった。今 迄舌状花とばかり思っていたのでびっくり、他のもよく見ると筒状で雌しべの柱頭様なものが見えるものもある。
完全な筒状の周辺花 唇形花のような周辺花
筒状で先が4〜5裂しているアイノコセンダングサ 唇形の周辺花には花柱も見えるようです
コセンダングサはシロノセンダングサなど種内の分類が難しく色々異論があるようだが、ネットで調べてみるとコセンダン グサとコシロノセンダングサの雑種でアイノコセンダングサ(Bidens pilosa var. intermedia)というのがあるようだ。10mm以下 の白色舌状花が不規則にみられる推定雑種という。

道場4丁目の公有地は草紅葉が名残の桜の紅葉と共に鮮やかでした

草紅葉
道場4丁目の公有地は一面の草紅葉が晩秋の陽に輝いていました
去年まで休耕田だった所の畦道には見事なまでにハキダメギクが群生している。そして道場4丁目の公有地は一面のクサモミジで 周囲を囲む鴨川堤の桜の紅葉とともに穏やかな晩秋の風景を展開していた。駐車場のノリ面には以前からのイヌタデの群落に加え てイヌホウズキの白い花が目立つようになり、コセンダングサそしてハコベも群生していた。

羽根倉橋から河川敷に降りる自転車道迂回路は早急の改善が望まれます

昭和築堤
下大久保上堤防補強工事(排水ドレーン工事)ちなみにドレーンとは排水管、下水溝の事だ。ここは相変わらずショベルカ ーが忙しく動き、ダンプが出入りしていた。
さいたま築堤は土屋地区の工事に新たな埼玉県警車両訓練コース改修工事の看板が加わり、昭和上下と合わせて5地区での工事が 行われている。
さいたま築堤の予定通りの工事完了が望めない現状では羽根倉橋から河川敷に降りて行く荒川自転車 道迂回路を早急に堤防に戻してほしい。土、日曜の少年野球の車とロードレーサーとの錯綜ぶりは重大事故が起きないのが不思議 なくらいだ。事故が起きる前になんとしても回復する事を国交省並びにさいたま市にお願いしたい。

タコノアシの白い花を見つけた時から小さな種子を見るまでの記録です

昭和地区のタコノアシはすっかり褐色になり晩秋の日 を浴びていた。
8月19日の帰りがけに昭和水田で白い花をつけたタコノアシを見つけた。最初はそうとは思わなかったし花は初めてだったの で出会いに大感激だった。萼と雌しべがそれぞれ5個、雄しべ10個の裸花が固まってついていた。
9月13日には上の方の葉が黄葉し、先端部分の花が終り赤い刮ハになり始め、27日にはかなりの部分が赤い刮ハになった。10 月10日には葉は緑色が多く残っていたが、上方の枝はほとんどが刮ハをつけて赤く染まりまさしく茹でダコの足になった。
11月10日には刮ハはかなり完熟していた。そして18日には一部の刮ハのふたが取れ種子を吐きだしていた。
8月19日のタコノアシ 8月27日のタコノアシ 9月27日のタコノアシ
初めて発見 8月19日 白い花が多くなった 8月27日 上は紅葉し下は黄葉です 9月27日
10月22日のタコノアシ 11月27日のタコノアシ タコノアシの刮ハ
成熟して褐色がかり始める 10月22日 枯淡の様相です 11月27日 タコノアシの刮ハ(5室が輪状に見える)
昭和築堤
種子を見たくて小さな枝を採ってきた。ポケットに入れて持ってくる間に全て蓋が取れて種子が出てしまっていた。ポケッ トを裏返すと種子やふたがたくさん出てきたが、どうやら種子は他の植物のものだった。
刮ハから直接種子を採ってみると明るい黄土色のごくごく微小な粉のような種子がたくさん出てきた。
一番右は5o単位のスケールで焦げ茶の線が目盛で幅は0.5oくらい。そのすぐ横の薄茶の小さな米粒様に広 がっているのが種子。左上の方にあるのは刮ハの裂けた殻です。

* 「刮ハは5室、輪状に並び、下部は合体して、各室の上部は帽状のふたとなって裂開して細かい種子を出 す」(新牧野日本植物図鑑)

前月の27日より約1時間日の入りが早まっている感じでした

青葉園についたのはお花の売店が閉まる16時30分間近だった。黄昏の雰囲気が漂い始めた中お参りを済ませて帰路に就いた。最 初からライトを点滅させての走行だったが堤防に上がった時にはどっぷり暮れてしまい遠くにビルの明かりが見えるだけの暗闇に なっていた。前月の27日には16時47分でも横堤の野菊の群生を撮れた事を思うと1時間くらい日が沈むのが早くなっているように 感じた。
堤防上からの眺め
池袋か新宿のビルの明かりのみが遠くに輝き近くは漆黒の闇でした 09年11月27日17時08分
平成21年12月4日作成