闇夜は人を匿名にし、散らかし様も闇に塗り込められてしまうようです

桜橋
27日は雨模様の予報で午後からは予定もあるので前日の日曜日に青葉園に行ってきた。6時頃家を出たが梅雨の 最中でこの日も空は厚い雲に覆われていた。
6月30日迄が工事期限となっている桜橋の拡幅工事は大詰めのようです。既存の橋を見ても橋脚は無いので左右 の護岸をシッカリして橋は繋げるだけのようですが、もう一つピンときません。
中土手橋から荒川堤防に上がったところでビックリ。前夜の花火の残骸が所狭しと散乱していた。どうしてこ うなるのか暗さの匿名性も多いに影響しているのだろうか?

日曜日でリトルリーグは賑わい、馬宮環境保全会は草刈りなどの共同作業日でした

羽根倉橋から自転車道迂回路に下った。下り口にリトルリーグの表示を持った案内係がいたが駐車場にはもう 多くの車が来ていた。この日は馬宮の野球グランドも多くの車が集まっていたがリトルリーグの予選会でも始まったのだろうか
馬宮農協の人達の一斉除草 メマツヨイグサ
7時集合で馬宮環境保全会は一斉共同作業 これから堤防に多いメマツヨイグサ
土屋水田では馬宮環境保全会の人達の共同作業日のようで多くの農家の人達が除草と水路の清掃を行っていた。 化学肥料・化学合成農薬を5割低減する営農活動の一環のようで、今後とも是非充実させていって欲しい。
堤防の下の湿地は小砂利を敷き詰めてしまったので、以前は多く見られた イヌヌマトラノオがまったく見られなくなってしまったが、 メマツヨイグサが1茎花を付けていた。今シーズン初めてで新鮮だった。

イヌゴマもチョロギダマシも食べられない故に偽物の汚名を着せられました

昭和築堤近くの放棄水田に群生したイヌゴマ に多くのミツバチやモンシロチョウが来ていた。近くにはツユクサ も群生し始めていた。大粒の雨が時折落ちてきたが間もなく止んだようだ。
イヌゴマの群生
遠目には薄紅色の集団に見えます。左の円内は吸蜜しているモンシロチョウ。右はミツバチが花に潜り込ん でいます
シソ科のイヌゴマ(犬胡麻)は果実の形がゴマに似るが、食べられず役に立たない事から犬が冠された。
別名のチョロギダマシは主に東北地方で栽培されるシソ科のチョロギに花の形が似ている事から。塊茎が巻貝 のような形をして、赤く漬けて正月のおせち料理に出されるチョロギと違って役に立たないのでチョロギダマシ。
いずれも利用価値がない事からだが、栽培植物のゴマやチョロギの偽物とされたイヌゴマは可哀相な気がする。 でも植物学的にはチョロギがイヌゴマ属なのは面白い。

ヒメジョオンの茎は白いスポンジ状のものがつまり、ハルジオンは中空です

ヒメジョオン
今、農道脇には小さな花をいっぱいに付けたヒメジョオンが群生している。
一茎を折ってみると中は白いスポンジ様のものが詰まっていた。ヒメジョオンの茎は中実なのに対してよく似 たハルジオンは中空で葉の基部が茎を抱く違いがある。
円内はスポンジ様のものが詰まっている中実のヒメジョオンの茎
多くの車が止まっているのが不思議で近くに行くと小さな水路に釣りに来ていた人たちだった。これも日曜朝 の荒川河川敷の風景だ。

ハンゲショウは半夏生とも表記されますが、半夏はカラスビシャクの別名です

塚本地区のヨシの群生地は周囲をきれいに刈ってあったがそこから ハンゲショウが白い葉を見せていた。今年初めてだ。
ドクダミ科のハンゲショウは半夏生とも半化粧とも表記され面白い。
半夏とは薬草でサトイモ科のカラスビシャク(烏柄杓)の事で夏至から11日目の7月2日頃に生えると言われる。 その事から「半夏生」(はんげしょうず)が七十二候の一つとなり唯一雑節にもなったという。ハンゲショウもこの頃葉が白くなる ので半夏生と言われる。
また葉が半分くらい白くなるから半化粧とも表記し、別名のカタシログサ(片白草)も同じ理由だ。
ハンゲショウ イヌヌマトラノオ
尻尾のような花序の花は目立たないので葉が白くなります ヌマトラノオとオカトラノオの雑種といわれるイヌヌマトラノオ
七十二候:二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた期間のこと。各七十二候の名称は、 気象の動きや動植物の変化を知らせる短文になっている。
雑節:二十四節気以外の季節の移り変わりの目安のなる日の総称。Ex.土用、節分、彼岸、 八十八夜、入梅、半夏生、二百十日など
平成23年7月2日作成