朝は空気がひんやりしましたが、終日穏やかな晩秋の日曜日でした
9時45分に家を出てしばらくは空気はまだ冷たかった。でも時折薄日が射す程度でも風がほとんど無かったので薄いブルゾンでも終日快適だった。
桜橋の工事はずいぶん前に終わっているのに相変わらず通行止めのままでゴミ処理場建設工事の大きな建物が姿を現わしている。鴨川堤桜通り公園の桜の紅葉はちょうど見ごろだった。
竣工した桜橋とゴミ処理場建設現場 | 羽根倉橋から自転車道迂回路方面 |
羽根倉橋から下る両側の草はらが赤や黄色に染まって新鮮な晩秋の景色を醸し、好天の日曜日とあって自転車道迂回路はツーリーグのグループも多かった。
実が多く見られるようになりましたが、田んぼの畔などには花も多く咲いていました
昭和水田はゴルフ場沿いの未舗装の河川道路を走った。すぐに目に付いたのは沢山の花を付けたヒメジョオン。ツルバラの赤い実もアチコチで見られたが、この実は艶が無くあまり美しくない。子房ではなく萼筒が変化した偽果というがそれが原因なのだろうか。赤い実をたわわにつけているクコを探したが残念ながらいいのは無かった。道路際のコセンダングサの群生は相変わらずで、花と実と葉までついていたがいかにも害草の風情だ。
ツルバラ | トキワハゼ | コセンダングサ |
ノジスミレ | オオジシバリ | スイセン |
昭和横堤から島根の田んぼ地帯に渡り鳥の群れを目当てに行ったが空振り。替わりにオオジシバリやハキダメギク、スミレ、タンポポが花をつけていた。植栽されたスイセンが早くも花をつけていた。
田んぼ地帯の堤防下のアスファルト道路はどう考えても不似合い、不自然です
治水橋のたもとのレストラン田野で遅い昼食を取った後土屋堤防に行くと道路からは距離を置いて工事用のネットが長く張り巡らされていた。告知板を見ると10月11日から平成24年3月26日までの期間で西遊馬築堤工事が施行されている。
具体的には西遊馬公園付近の堤防の一次盛土を380mに渡って行う事と土屋地区の拡幅した堤防の下の砂利を敷きつめた道、800mをアスファルト舗装するという。
アスファルト舗装するのは緊急用河川敷道路というが何故アスファルト舗装しなければならないのだろう。田んぼ地帯の堤防の法尻に都会的なアスファルト舗装は不似合いだけで無く有害だ。より自然に近い砂利道の強化を強く望みたい。
せっかく子育てもしていたコチドリ達はいったいどこに行ったらいいのだろう。湿地に咲いたミゾソバの群生はただ消滅させるだけでいいのだろうか。
春にはツクシンボウが生え秋には野菊の咲く堤防が望まれます
06年以来初めて土屋堤防で野菊の咲いているのを見つけた。当時は群生の見事さに夢中になってシャッターを押しまくったが、残念ながらそれには程遠かった。でも白い花々は穏やかな晩秋の午後を満喫させてくれた。
カントウヨメナが多かったようだが種は関係ない。秋には野菊が咲き乱れる堤防こそが大切なのだ。
200年に一度の洪水にも耐える堤防は必要だが都会的な画一的な堤防ではなく住民が四季を感じられる堤防建設こそが望まれる。
ホソバウンランの刮ハの横腹に穴を開けた犯人を見つけました
刮ハに開けられた穴 | 上の実は食べ尽くされています |
塚本の堤防にまだホソバウンランが群生していた。個々の花は長い距があって密集しているので付き方がよく分からなかったのと仮面状花の造りも確かめたかったので勇躍ノリ面を登った。
色々見比べてどうやら疑問が解決して多くなった果実を見ると横に穴があいている。自然の造形ではなく何かが穴を開けた不自然さがあった。
他にも穴があいているのが多いが刮ハは上から裂けるのを確信してアチコチ見ると犯人が見つかった。
間違いなく穴を開けて種子を食べた犯人だ。ゴマノハグサ科を食草にするのは何なのか正体は不明だが、外来種でその繁殖力の強さから警戒されている植物の種子を食べるとは、あっぱれ毛虫と褒めるべきかもしれない。
道場付近に戻った16時18分には夕日が沈みかけていた。富士山のそう遠くない所に沈む夕日は影絵の富士山を演出していた。12月22日の冬至まで日はまだ短くなっていく。
平成23年12月2日作成